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No.125 シリーズ 教育の窓 新たなスタート 人道精神を核に 八百津小学校

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岐阜県八百津町

1.潮見小学校との統合
約150年の歴史がある本校と潮見小学校が統合され、今年4月、新たなスタートの1年が始まりました。
4月7日には、始業式・入学式前に統合式を行いました。潮見小学校の児童からは、自己紹介が行われました。多くの児童の前で、はっきりと堂々と話す姿に頼もしさを感じました。八百津小学校の代表児童は、「それぞれの学校の良さをこれからの生活で生かしていきましょう」と力強く語ってくれました。統合前の昨年度、2回の交流会ならびに体験授業を実施してきました。これからの学校生活がより充実したものになっていく雰囲気を感じる会となりました。
これまで本校では、教科の授業や総合的な学習の時間に、八百津地区の歴史や文化、自然等を学習してきました。潮見小学校との統合を受け、今年度からは、「潮南学」を継承し、潮南地区の学習も取り入れていきます。潮南地区の自然や文化など、地域の方のお力もお借りしながら、学んでいきます。「ふるさと八百津」を愛する子どもたちの育成にさらに力を入れていきたいと思います。
潮見小学校の伝統となっていた「一輪車」と「FBC(フラワー・ブラボー・コンクール)」の活動も継承し取り組んでいます。
交流会で見た一輪車の演技に憧れをもち、昨年度から休み時間に練習をする児童も増えてきました。クラブ活動にも「一輪車クラブ」を位置付け取り組んでいます。そしてFBCにも参加登録し、4年生を中心に学校花壇を整備しています。

2.運動会の取組
5月に運動会を実施しました。
今年は4年ぶりに応援合戦を行いました。短時間の取組の中、見事にやり抜いた子どもたちの姿に感動するとともに、コロナ禍前の子どもたちの声が響く学校生活に戻ってきていることを確かに感じました。

3.人道教育の取組
杉原千畝氏人道創作劇「イェフダーと七つの灯」の上演
『千畝さんは、自分の安全を犠牲にしてまで6000人もの命を救いました。人としての生き方を、私も誇りに思います』
『千畝さんみたいに、たくさんの人の命を救えなくても、一人一人が少しでも誰かのために行動することができることを伝えたいと思い演じました』
これは、本校で大切に取り組んでいる杉原千畝氏人道創作劇を演じた子どもたちの言葉の一部になります。
八百津小学校では、平成18年度から人道学習のまとめとして、杉原千畝氏オリジナル人道創作劇「メノラの灯」を上演してきました。上演11年目を迎えた平成28年度には、「ふるさと教育岐阜フェスタ2016」の出演依頼をきっかけに、岐阜清流プラザ総支配人、小島紀夫プロデューサーのもと、シナリオが一新された人道創作劇「イェフダーと七つの灯」が誕生しました。創作劇の発表では、『千畝氏の決断や行動の裏にある思いや願い、その価値をしっかりと劇として伝えられるようにしよう』と毎年、取り組んでいます。子どもたちの中には、5・6年生になり、この劇に取り組めることに憧れをもっている子も多くいます。

4.終わりに
「イェフダーと七つの灯」の劇中歌「君が明日と呼ぶものを」の歌詞の中に、『はじまりの種の一粒が いつか森になる』というフレーズがあります。千畝氏が蒔いた「勇気ある行動と決断」、「人道精神」という一粒の種が、八百津小学校の子どもたちの手によって受け継がれ、広まる。そんな八百津小の人道教育に誇りをもち、今後も大切にしていけたらと思います。

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