「地域おこし協力隊」という言葉を耳にしたことはありますか?地域おこし協力隊とは、都市部から地方に移住し、地域ブランドや地場産業の開発・宣伝販売などの地域おこし支援や、住民支援などの地域協力活動を行う方を指します。八百津町では現在までに、18名(平成27年度からの累計)の方が町から委嘱を受け、隊員として日々活動に尽力してきました。
今回は、地域おこし協力隊として久田見を拠点に活動されているフラワーデザイナー(ドライフラワー専門フローリスト)の堀祐次郎さんをご紹介します。
最近では、名古屋鉄道と連携し、電車内の中吊り広告に仕掛けをする「うえむくとうわむくプロジェクト」に参加されています。これは、アイデアのある中吊り広告で「中吊りを見る(うえむく)と、気持ちや世の中が良くなる(うわむく)」きっかけになるようなメッセージを展開するものです。掘さんは真空パックに入れたドライフラワーを使用した中吊り広告『MOREFLOWER』で車内を彩りました。掘さんの作品は11月17日まで掲載され、その後はご家庭でも花を楽しめるように希望者に持ち帰ってもらう形をとります(11月20日から22日、名鉄名古屋駅西改札前にて配布)。
■掘 祐次郎(ほり ゆうじろう)さん(merry_go_round)
全国の農家から、規格外とされる花を買い取り、美しくよみがえらせるフラワーデザイナー(ドライフラワー専門フローリスト)。茎が少し曲がっているだけ、つぼみが小さいだけ、そんな理由で廃棄されてしまう花々を引き取り、懐かしくも研ぎ澄まされたセピアの美を創り出しています。
「花の生命を永く、そして美しく。」をコンセプトに活躍し、産業文化祭や各種イベントにも積極的に参加。花の文化を広げるために精力的に活動しています。
■多方面で活動されている掘さんにお話を伺いました。
◇地域おこし協力隊として、どのような活動を行っていますか?
(堀さん)
茎曲がりなどといった理由で店頭に並べられない花々を全国の農家から買い取り、ドライフラワーにアレンジする活動を行っています。
現在は久田見の古民家を改修し、お客様をお招きできるよう準備を進めているところです。また畑も設け、自身で花や木を育てています。
◇なぜドライフラワーでの活動を選択されたのですか?
(堀さん)
遠くない将来、人が少なくなっていったり、建物がとり壊されていくかもしれない地域で、不用とされるものを生かす活動をしたいと思いました。
◇なぜ「八百津町」で地域おこし活動を行っているのですか?
(堀さん)
八百津町は杉原千畝さんという、大勢のユダヤ人の命を救った外交官が出生された場所です。廃棄されてしまう花の命を美しくよみがえらせるこの活動にも、人道の心と通じるものを感じました。
久田見の古民家を利用したアトリエは次年度に開所を予定しているそうです。ドライフラワーアレンジメントや生け花の技術もお持ちで、「町民のみなさまにも教えられる機会があれば」と笑顔で語る堀さん。町内の各種イベントにも「地域おこし協力隊」として参加されますので、お見掛けの際には堀さんの心がこもったドライフラワーをお手に取ってみてください。
ホームページ【HP】https://hurey.amebaownd.com
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