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自治体の皆さまへ

No.135 シリーズ 防災安全 消防団について知ろう

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岐阜県八百津町

みなさまの安心・安全を守るために活動する消防団ですが、そもそも消防団がどのような活動をしているのかご存じですか?名前は知っていても、具体的な活動内容は知らないという人がほとんどではないでしょうか。そこで今回のシリーズ防災安全では、意外と知られていない「消防団」についてご紹介します。
消防団とは、「各市町村に設置され、消防署と連携を図りながら消火活動や防火啓発活動などを行っている組織」です。団員の多くは別に本業を持ちながら活動している方です。名前からして、火災現場における消火活動がメインのように思われがちですが、実際には火災現場だけでなく、地震や風水害などの災害時における救助活動や避難誘導、火災予防の広報や行方不明者の捜索など、その活動は多岐にわたります。
町においても、平成30年9月の台風21号による被害により、倒木による大規模な停電や断水が発生し、特に福地地区においては大きな被害を受けました。その際に、地元の消防団員が地区内を巡回し、高齢者世帯の安否確認や、断水している世帯への水の配布を行いました。このように、「もしもの時に頼りになる地元に密着した組織」として、火災現場以外における消防団の重要性が見直されています。
また、年齢も職種も異なる人たちと訓練や活動を行うことで、それまで知らなかった人たちとの交流を持つことができ、自分自身のコミュニティが広がるだけでなく、地域に強い絆が生まれることも消防団の醍醐味の一つです。
そしてもうひとつ、消防団と切っても切り離せない関係にあるのが、「消防操法大会」です。消防操法とは、消防団の訓練のひとつで、「消防団に配備されているポンプ自動車や小型動力ポンプを使用して防火水槽から給水を行い、火災現場を想定した火点と呼ばれる的に向かって放水した後、撤収するまでを一連の手順とした訓練のこと」です。この訓練自体は、各種器具の取り扱い方法や技能習熟のために最適な方法ではありますが、大会での勝利を目的とした過度な練習の強制などが話題となったこともあり、あまりいいイメージを持っていない方も多いと思います。コロナ禍により操法大会が中止になった折に、全国的に操法大会について再検討が行われ、大会そのものを廃止する市町村も出ています。町でも、コロナ禍以降大会の開催を見合わせており、本当の意味で団員のためになる訓練の方法について団員のみなさまと検討しているところです。
大規模災害が多発する日本において、地元密着の防災組織である消防団は必要不可欠です。もしも、消防団に入るのをためらっている方がいましたら、遠慮なく防災安全室までお声掛けください。まずは消防団というものに興味を持っていただき、本当の消防団を知っていただければと思います。消防団にご興味があるようでしたら、ぜひともご入団いただければ幸いです。

問い合わせ:防災安全室
(内線2232)

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