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山形県 山形市

【地域おこし協力隊】
今(こん)のどかさん

◆山形市の文化財の魅力を伝えたい
山形市の文化財を保存活用するために、地域おこし協力隊に就任した今のどかさんに、就任のきっかけや活動内容を語ってもらいました。

千葉県で生まれ育ち、大学4年間は北海道で過ごしました。その後、東京都の建設業の会社で働いていました。歴史が好きで、大学でも中国近現代史を専攻していたこともあり、歴史に関する職業に就きたいと考えていました。そこで、インターネットで仕事を探していたところ、文化財の保存活用という山形市の地域おこし協力隊募集が目に留まりました。やりたいことと合致していて、東北に住んでみたいという気持ちもあったので、応募を決意しました。
私は山がない場所で暮らしていた時期が長いので、山形市の山に囲まれた暮らしは新鮮で、山と川を同時に見ることができる馬見ケ崎川の風景や、山々に雲がかかっている景色はとても美しいと思いました。中心市街地には、羽州街道沿いに蔵が点在していたり、郷土館や文翔館、教育資料館など、明治・大正の建築が残っていたり、歴史を感じられる場所がたくさんあるのも面白いところです。
現在は、市役所で令和4年度に寄贈を受けた資料を郷土館に展示する準備をしています。具体的には、漆かき道具と水野家の文書を展示する予定です。漆かき道具とは、漆の木の幹を傷つけて、にじみ出る樹液をかきとる際に使用する、鎌やへらなどのことです。水野家の文書は、有名な水野忠邦の家系だった山形藩主水野家と、戊辰戦争で活躍した水野三郎右衛門元宣とその父元永の貴重な資料です。こういった歴史をひも解ける資料を、仕事で扱えることに喜びを感じながら過ごしています。
山形市には魅力的な文化財があると思います。特に、旧済生館本館(郷土館)は数少ない擬洋風建築(※)の一つでもあり、ステンドグラスを使った装飾や、らせん階段のレリーフなど細かい部分まで丁寧に作られていて、私の好きな文化財の一つです。これから旧済生館本館をはじめ、山形市の文化財の知名度を上げることができるよう、私自身の古い建物と歴史が好きという目線で魅力を発信していきます。
※擬洋風建築…洋風の建物を日本の大工技術で建てたもの。

『市郷土館・郷土資料収蔵所「新収蔵品展」』は、8月20日まで開催中です。ぜひお越しください。
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