市では、環境基準(政府が定めた行政上の政策目標値)を指針として、人の健康や生活に及ぼす大気や河川、地下水、騒音などの監視、測定を行っています。また、環境基準項目ではありませんが、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)が、三井水源地(三井東町)で、国が定める水道水の暫定目標値を超えて検出されたことを受け、水源地周辺地区だけでなく、市内に設けた観測用の井戸で、全域調査を実施しました。今回はこれらの結果をお知らせします。
■地下水
◆PFOS・PFOA
上水道の水源となる井戸から、暫定目標値(50ng/l以下)を超えるPFOS・PFOAが検出されたことを受け、これらの井戸から500m以内の44カ所の井戸を、県とともに調査しました。また、市内一円に設けた95カ所の観測用の井戸を、市が調査を実施しました。
合計139カ所の井戸を調査した結果、三井水源地周辺地区と鵜沼三ツ池周辺地区の18の井戸で、暫定目標値を超過していました。(下表参照)。
現在、三井水源地周辺地区と鵜沼三ツ池周辺地区の追加調査を、11月上旬を目途に実施しています。結果は判明次第、市ウェブサイト(本紙QRコード)に掲載します。
井戸水(地下水)のPFOS・PFOA調査結果(令和5年9月30日時点)
※数値はPFOS・PFOAの合算値
※国の通達により、具体的な地番などは、関係者の正当な利益の保護との関連も考慮し、記載しないこととされています
◆有機塩素化合物・硝酸性窒素(令和4年)
有機塩素化合物の、トリクロロエチレン(0.01mg/l以下)については鵜沼羽場町の1地点、テトラクロロエチレン(0.01mg/l以下)については那加新加納町の1地点、四塩化炭素(0.002mg/l以下)については蘇原外山町の1地点で環境基準を超えています。硝酸性窒素については鵜沼東南部に基準(10mg/l以下)を超える地域が残っています。
■大気
二酸化硫黄、二酸化窒素、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質(PM2.5)の大気汚染5物質の測定を、蘇原中央町で実施。光化学オキシダント以外の項目は、基準を達成しています。
大気汚染5物質(令和4年)
大気中のダイオキシン類測定結果(令和4年)
■河川
環境基準が定められている市内の3つの河川(5地点)で測定を実施しました。全ての調査地点で、環境基準を達成しています(下表参照)。
河川水質測定結果(令和4年)
■騒音
「航空機騒音」は、測定4地点のうち3地点で基準を超えています(下表参照)。航空機騒音を除く「一般環境騒音」は、測定4地点で基準を達成。「道路に面する地域」の騒音測定を芋島鵜沼線、一宮各務原線で実施しました。98%のエリアで、昼夜ともに環境基準を達成しています。
航空機騒音測定結果(令和4年)
■北清掃センター排ガス
令和4年度の排ガス測定値は、国の基準値・自主基準値を下回る数値となりました(下表参照)。今後も循環型社会に適合した、環境負荷の少ないごみ処理施設を目指します。
詳細:北清掃センター
【電話】058-384-3616
詳細:環境政策課
【電話】058-383-4232
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