■ドローン活用の連携協定と実証実験
市長 浅野健司
ドローンの活用を通じ、社会課題の解決を目指す、クロステックフィールドジャパン株式会社。5月7日に、同社と関市、各務原市の3者で、ドローンをはじめとする次世代高度技術を活用し、地域産業の振興や地域課題の解決、災害発生時の対応を強化するための連携協定を締結しました。
協定の締結により、大規模災害時の被害状況調査や、孤立地域への物資の輸送手段の一つとしてドローンの活用が期待できます。また、ドローンの活用が進むことで、新たな産業の創出につながる可能性もあります。
5月27日には、協定に基づく事業の一環で、災害時を想定した実証実験が行われました。実験は、関市の中日本航空専門学校からテクノプラザまでの約6キロメートルを、物流ドローンを使って飲料水を輸送するというもの。当日は雨の中、約10分間のフライトを経て、無事、飲料水が輸送されました。実験には私も参加しましたが、飛行ルートをプログラムされたドローンが、関市から山を越えて姿を表した瞬間、とても感動しました。
災害時を想定した、市域をまたぐ実証実験を行うのは全国的にも珍しい試みです。航空宇宙産業のまちとして発展してきた本市で、このような新しい取組を行えたことをとても誇らしく思います。
ドローンをはじめとする次世代高度技術は、まだまだ発展途上の分野です。災害時の活用と新産業創出の両面で、協定による連携事業を積極的に推進し、本市の航空宇宙産業のまちとしての、さらなる発展を図って参ります。また、こうした取組が、ドローン分野の成長に寄与することに期待します。
毎月1日号に掲載します
<この記事についてアンケートにご協力ください。>