■横断歩道で車が止まらない台数などを調査し、警察から感謝状を贈呈
小川 寿子(おがわ すず)さん
蘇原第一小学校6年生。これまでにも、「家のお風呂が温泉だったら」など、身近な疑問を調べました。
◇好奇心が、交通安全につながった!
昨年8月、蘇原第一小学校の通学路にある信号の無い横断歩道の周辺に、カラー舗装が施されました。きっかけは、同校の小川寿子さんの調査でした。
小川さんが調査を行ったのは、横断歩道で立っていても車が止まってくれないから。「実際に、何台止まらないんだろう」と思い、調べてみることにしました。令和5年12月から翌年の6月まで、止まってくれない車を登下校の時に数えて記録。一番多い日では、登下校合わせて22台の車が止まらないことがありました。
さらに、どうしたら止まってくれるのかも考えました。ヒントになったのは、校内の地面に描かれた、立体的に見えるトリックアートです。調べてみると、車のスピード抑制のために、道路に描かれた事例があることが判明。小川さん自身も、実際に道路に描かれたものを見たこともあり、「これなら、止まってくれるのでは」と、考えました。
調査結果と共に、各務原警察署にトリックアートを描くことを提案。実際に施されたのはカラー舗装でしたが、調査を基に、安全対策が実現しました。同署は、調査が交通安全の向上に貢献したとして、感謝状を贈呈。小川さんは、「以前は、全然止まってくれなくて、信号待ちの車の間を縫ってわたるほどでした。カラー舗装ができてからは止まるようになり、みんが安全に渡れるようになって、うれしいです」と、笑顔を見せました。
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