【端反釡(はそりがま)】
金属製の大型で丸底の平釡です。端がそり返った陣笠(じんがさ)「端反笠(はそりがま)」を逆にした形に似ていることからこの名前がついたといわれますが、東海地方だけで使われる名前で、端反鍋、はそり、ハソリとよぶこともあります。
作りが単純でじょうぶですが、とても大きく重いので簡単には動かせません。断熱素材の持ち手などもなく、丸底なので平地では不安定となるので、専用のかまどの上から動かさないで使います。
資料館に二つある端反釡も小さいほうで直径が六十センチ、大きいほうは一メートル以上もあります。
端反釡ほど大型の釡はイベントやたき出しなどで大量の汁物などを作るときに使われます。自治体では災害時のたき出し用に複数の端反釡を保管しているところもあるそうです。
※坂祝町郷土資料館は、現在移設準備のため休館しています。令和六年度には小学校体育館一階に新しくオープンします。
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