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~暮らしをささえた道具~郷土資料館収蔵品紹介 117

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岐阜県坂祝町

■杵(きね)
杵は、臼(うす)とセットにして、昔は米やソバなどの穀物類を脱穀したりもみすりや製粉をしたりするのに使った道具です。今では、穀物の精白などに使うことはほとんどなくなり、もっぱら餅(もち)をつくのに使われています。年末年始の恒例行事として餅つきを行うときには必要な道具ですね。
杵は縦(たて)杵と横杵の二種類があります。横杵は木槌(きづち)のようにつき木の上部に長い横柄(よこえ)を差しこんだもので、江戸時代の中ごろから使われ始めました。写真の杵は横杵で、餅つきに使うのも横杵です。縦杵は中央部にくびれがあり、上下につくことで穀物類を脱穀(だっこく)した道具ですが、最近はほとんど使われません。
横杵は、持ち上げてふり下ろして餅をつきますが、体力が必要で男性が使うことが多いようです。
※写真は本紙をご覧ください。

■坂祝町郷土資料館は、現在移設準備のため休館しています。令和六年度には小学校体育館一階に新しくオープンします。

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