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ふるさとの昔 9

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岐阜県坂祝町

■山(やま)の講(こう)(山の子(こ))
坂祝の各地区で毎年11月に行われる山神様のお祭りです。
就学ころから中学生までの男の子が参加します(山神様は女神なので、女子に嫉妬するといわれています)。祭りの前夜「ヤーマノコーのカンジン(山の子の勧進)」と大声で子どもが各家を回り、米やお金を集めます。以前は、当日に定められた家(宿(やど))に集まり、遊びながら真夜中になるのを待ちました。時刻になると、あらかじめ作っておいた「どんど」を燃やして山神様にお供え物をします。「どんど」は、竹、木、ワラ、松葉、縄などを組んだもので、数メートルもありました。(各地区の組でそれぞれ作られ、さかんなころには20か所ほどに「どんど」ができたそうです。)宿の食事の世話や「どんど」づくりは大人も手助けをしましたが、祭りの主役は子どもで、年長の子が指揮をとりました。
山の講は、いつごろから行われて来たかわからず、時代によってやり方も変わってきました。最近では少子化の影響もあり、山の講を続けている地区はどんどん少なくなっていますが、深萱では今も「どんど」を作り、お祭りが行われています。

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