世界人権宣言は、昭和23年(1948年)第3回国際連合総会で採択され、本年で採択76周年を迎えます。国際連合は世界人権宣言の採択を記念し、採択日の12月10日を「人権デー」と定めています。法務省と全国人権擁護委員連合会では、12月4日から12月10日までの1週間を「第76回人権週間」として、全国各地で啓発活動を実施します。皆さんもこの人権週間に、身近なことから人権を考えてみませんか。また、人権問題や悩み事などお困りの方は最寄りの法務局又は人権擁護委員へご相談ください。相談は無料で秘密は固く守られます。
■「アンコンシャス・バイアス」
「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」とは、性別や人種・民族、宗教、障がいなど、一部の情報で人を判断してしまうことを指します。私たちは、過去の経験や周囲の意見など、これまでに得た情報から無意識のうちに物事を判断しています。過去の経験をもとに考えること自体は決して悪いことではありません。しかし、相手を傷つけたり、可能性を狭めたりしないために、自分の中の「思い込み」を相手に押し付けないように気を付けましょう。
■もし自分が○○だったらを考える「エンパシー」
「シンパシー(共感する)」に似た言葉で、「エンパシー」という言葉があります。「エンパシー」とは、自分とは異なる相手の立場に立ち、相手の考えや思いを想像することです。エンパシーは、相手と自分が同じ感情を抱くシンパシーと異なり、「相手と自分を同一視することなく相手の心情をくむ」ことを指します。
もし、このエンパシーがなければ、自分の言葉や行動が相手を傷つけるかもしれないという想像が及ばなくなります。立場の異なる人のことを理解するためには、様々な人権問題について知り、どんな人がどんなことで困ったり傷ついたりするのかを事前に知っておき、他人の思いを想像すること(エンパシー)が大切です。
問合せ:
岐阜地方法務局美濃加茂支局可茂人権擁護委員協議会【電話】0574-25-2400
住民課住民係【電話】54-2116
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