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秋の一日を、伝統芸能で。

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岐阜県岐南町

11月19日に岐南町で開催される岐阜県獅子芝居公演。
獅子芝居を知ってる人も知らない人も、もっと楽しみになる情報をお届けします。

“岐阜県獅子芝居公演”
日時:11月19日(日)10:00~(9:30開場)
場所:伏屋獅子舞会館
(岐南町伏屋獅子舞保存会は13:10~出演予定)

■岐阜県の民俗芸能
日本のほぼ中央に位置し、関ヶ原の戦いなど、歴史の流れを大きく変える事件の舞台となってきた岐阜県。それゆえ、東西の文化、太平洋側と日本海側の文化の接点でもあります。信仰や娯楽として、県内各地に伝えられる民俗芸能。その一つである獅子舞は、全国の縮図ともいえるほど特にバラエティに富んでいます。その中でも、恐ろしげな獅子頭をつけた舞手が、女形などに扮して芝居を演じるという、全国でも異色な「獅子芝居」があります。
獅子芝居の保存と継承を目的として、岐南町のほか、中津川市、恵那市や下呂市などの保存会が声を掛け合い、平成13年から年に一度、秋に公演をおこなっています。各地域が競って演じるこの公演により、伝統が守られているのです。
岐阜県各地の多様な獅子芝居を4団体一気にみられる貴重な機会、この公演を契機に、気になった団体があれば直接その地域の公演に足を運んでみるのもいいですね。

■地芝居の楽しみ方いろは
▽幕間の「かべす」
「菓子」「弁当」「寿司」の頭文字をとって「かべす」と呼ばれています。幕間のお弁当や飲み物は楽しみの一つ。11月19日の公演も町内の飲食店などによる出店があります。

▽芝居を堪能する
江戸時代から残された台本や口伝によって今日まで受け継がれた芝居本来の姿を存分に味わえます。

▽参加して楽しむ
紙に小銭を包んだ「おひねり」を舞台に投げて盛り上げましょう。ひいきの役者が登場したときやここぞという瞬間に。周りの様子を見ながら初心者でも気軽に参加できます。

■復活の兆し
伝統を継承する際に問題となるのが、伝承者の高齢化とその後継者の不足です。岐南町の獅子舞も、一時は消滅の危機に面していました。
演じ手が4人まで減り、獅子芝居は平成20年の公演を最後に、長らく上演されていませんでした。平成27年より復活に向けた取り組みがはじまり、翌年の伏屋秋まつりにおいて、伏屋獅子舞保存会の十八番である、「傾城阿波の鳴門」を、復活公演として上演しました。復活公演から7年、昨年から「岐南地芝居公演」を開催し、来年の国民文化祭に向けて機運が高まっています。ことしの伏屋秋まつりでは新たな演目「神霊矢口の渡し」を披露。この外題を上演するのはなんと約20年ぶりのことです。
保存会をはじめ、応援する地域の力によって、消滅の危機にあった伏屋の獅子舞は、いま、盛り上がりをみせています。

■後世に伝えること
かつて獅子芝居は貴重な娯楽であり、それに携わることは一種のステータスだったといいます。時代が変わり、さまざまな娯楽があふれる時代となった今もなお、子役をはじめとした若手が伝統を絶やさぬようにと稽古に励む姿があります。地域の伝統芸能を愛する人たちによる舞台はこれからも観る人の心に感動を与えてくれることでしょう。

問合せ:図書館・歴史民俗資料館
【電話】247-7737

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