ぎなんの子

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■西小1年生の「お誕生日集会」の取組
岐南町立西小学校　教頭　桝井奈津子

「11月12月のお誕生日集会は、主役のお誕生日月の子にもっと楽しんでもらえるような遊びを決めたいです。」
写真(※本紙参照)は、1年生の子どもたちが学級会の司会をする様子です。
1年生の学級活動では、「お誕生日集会」について話し合う学級会を年間6回ほど行っています。「お誕生日集会」には、お誕生日月になるとだれもが必ず主役になれること、どの子にとっても楽しい「遊び」がメインの集会であること、楽しいことを決めるのだから、一人一人が自分の思いや願いをもちやすいこと、そして、自分の考えを伝えたり、仲間の意見を聞いたりする話合いを通して、折り合いをつけながら「合意形成」を図るプロセスを学べることなどといったよさがたくさんあります。1年生の子どもたちが自分たちの生活をより楽しくしようと自発的・自治的に活動を展開できるのが「お誕生日集会」なのです。
「ぼくは、初めは『なんでもバスケット』で遊びたいと思っていたけれど、お誕生日の子の気持ちを聞いたら、『椅子取りゲーム』もいいと思いました。」
「『自分』がこの遊びをやってみたい」、「『自分』はこの遊びが好き」という『自分』の思いを大切にする発達段階から、お誕生日の子という『他者』を意識できるようになっていく。お誕生日集会の取組を通して、子どもたちは他者との関わりを学び、集団の中でよりよく生きるための人間関係形成力を身に付けていくのです。