■文化財防火デー
毎年1月26日は「文化財防火デー」です。昭和24年1月26日に、奈良県の法隆寺金堂で火災が発生し、国宝に指定された壁画の大部分が焼損しました。こうした被害から文化財を守るために、昭和30年1月26日を「文化財防火デー」として制定し、以降毎年1月26日に全国各地で防火訓練などの文化財防火運動が展開されています。
しかしながら、近年でも火災による文化財被害は発生しています。令和6年7月29日には国の重要文化財に指定されている中家住宅(奈良県)で火災が発生し、地域にとって大切な文化財が焼損してしまいました。日本の文化財建造物はおよそ8割が木造建築物です。そのため、一度火がつくと容易に燃焼が拡大し火災へと発展する可能性が大きくなります。出火原因は放火や火の不始末によるものが多く、一度失われてしまうと再び元の状態に戻すことは非常に困難です。火災を未然に防ぐために、私たちにできることとして、以下の防火対策を心掛けましょう。
▽文化財の防火ポイント
(1)火気の管理を行いましょう。
文化財周辺での火気の使用には十分気をつけ、確実に火の始末を行いましょう。また、万一の火災に備えて消火器の設置や各自治会で使用方法の訓練を行いましょう。
(2)放火防止対策を行いましょう。
文化財の周囲には燃えやすいものを置かないようにし、地域全体として巡視や監視体制を強化し、放火されない、放火させない環境を作りましょう。
文化財を火災から守るためには地域全体で力を合わせることが重要です。地域の歴史を守るためにも、防火対策を行い貴重な文化財を火災から守りましょう。
問合せ:羽島郡広域連合消防本部
【電話】388-1195
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