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[特集]令和4年度 川辺町決算報告(3)

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岐阜県川辺町

◆令和4年度 水道事業会計決算
(1)収益的収支(水道事業を運営するための収支)
※金額は消費税抜きです

収益的収支は、水道料金(給水収益)などの収入と、水道施設の維持管理にかかる費用などの水道事業を運営するために要した支出を表したものです。

令和4年度に実施した主な事業:
・県営水道(東部広域水道)からの水道水の購入(受水量…1,205,928立方メートル)
・水道水の水質検査
・検定満期量水器取替
・漏水調査(流量調査、路面音聴調査)
・漏水修繕
・加圧ポンプ所設備修繕
・山楠配水場設備修繕 など

(2)資本的収支(水道施設を整備するための収支)
※金額は消費税込みです

資本的収支は、山楠配水場や配水管路、加圧ポンプ所などの水道施設の更新や耐震化をするための経費と、これらを整備するための資金となった財源を表したものです。
資本的収支不足額は、減価償却費など内部に留保された資金で補てんしました。

※損益勘定留保資金とは
減価償却費や資産減耗費などの現金を必要としない費用の計上により留保される資金

令和4年度に実施した主な建設改良事業:
・下川辺下町線耐震化工事
・田中1号線耐震化工事
・山楠地内配水本管耐震化工事
・上川辺地内老朽管更新工事
・配水管延伸工事(4件)
・老朽管更新工事実施設計(上川辺・下麻生地内)
・下麻生加圧ポンプ所更新工事基本設計
・配水本管耐震化工事基本設計 など

(3)業務量の概要(令和5年3月31日現在)
令和4年度業務量の概要は次のとおりです。

※( )内の数値は、前年度比です。

(4)経営の指標に関する事項
1)経営の健全性・効率性
・経常収支比率・料金回収率の推移

・経常収支比率
当該年度において、給水収益(水道料金)や一般会計からの繰入金などの収益で、維持管理費や支払利息などの費用をどの程度賄えているかを表す指標です。
単年度の収支が黒字であることを示す100%以上となっていることが必要ですが、数値が100%未満の場合、単年度の収支が赤字であることを示しているため、経営改善に向けた取組が必要となります。

・料金回収率
給水に係る費用が、どの程度給水収益(水道料金)で賄えているかを表した指標であり、料金水準などを評価することが可能です。
料金回収率が100%未満の場合、給水に係る費用が給水収益以外の収入で賄われていることを意味しており、数値が低く、他会計からの繰入金などによって収入不足を補てんしている場合は、適切な料金収入の確保が求められます。

2)老朽化の状況
・有形固定資産減価償却率・管路経年化率・管路更新率の推移

・有形固定資産減価償却率
有形固定資産のうち償却対象資産(建物、配水管路、ポンプ施設など)の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で、資産の老朽化度合を示しています。
数値が100%に近いほど、保有資産が法定耐用年数に近づいていることを示しており、将来の施設の更新などの必要性を推測することができます。

・管路経年化率
法定耐用年数を超えた管路延長の割合を表す指標で、管路の老朽化度合を示しています。
数値が高い場合は、法定耐用年数を経過した管路を多く保有しており、管路の更新などの必要性を推測することができます。

・管路更新率
各年度に更新した管路延長の割合を表す指標で、管路の更新ペースや状況を把握できます。
数値が2.5%の場合、すべての管路を更新するのに40年かかる更新ペースであることになります。

3)町水道事業の現状と課題
・経常収支比率は100%以上のため、健全な経営状態に見えますが、料金回収率は100%未満であることから、給水に係る費用を給水収益(水道料金)で賄えておらず、一般会計からの繰入金(補助金)に依存している状況です。料金回収率が100%以上となるよう、料金の見直しを検討する必要があります。
・町の配水管の管路延長は約120kmです。管路経年化率は27.40%と全体の約3割にあたる33kmが法定耐用年数を超過しているのに対し、管路更新率は2.23%で、年間約2.5kmしか更新できていない状況です。老朽管の更新や耐震化など計画的な施設更新を行うとともに、管路の更新投資を増やすための検討が必要な状況です。

問い合わせ:上下水道課(担当 小川)
【電話】53-2621

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