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自治体の皆さまへ

町長の机から 第二六二回

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岐阜県川辺町

◆ブルーインパルス 6番機
ブルーインパルスをご覧になったことはありますか。航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空祭や国民的な大きな行事などで、華麗なアクロバット飛行を披露する専門チーム、それがブルーインパルスです。正式名称は宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。1964年の東京オリンピックで五輪の輪、1970年の大阪万博開会式でEXPO’70の文字を大空に描いたことで知られています。2012年のぎふ清流国体でも開会式で上空にダイナミックに五本線を描いてくれたことを今でも鮮明に覚えています。先月の広報かわべ11月号で紹介されましたが、このブルーインパルスの6番機パイロット加藤拓也さんは、川辺町(西栃井)出身です。川辺中学校卒業後、可児高校を経て自衛隊に入隊(航空学生65期)し、現在は1等空尉として活躍されています。
彼が挨拶のため、川辺町役場を訪問してくれました。訪問の際には、航空自衛隊の方々(自衛隊岐阜地方協力本部長・井口1等空佐、山本洋平・美濃加茂事務所長)のほか、ご自分の3人の御子息が航空自衛隊に入隊した矢嶋初夫さん(川辺町中川辺在住)などが彼を取り巻き、話に花を咲かせました。自衛隊での活動やパイロットを目指したきっかけ、川辺中学校の友人たちの近況、毎日の生活の様子などなど。そして最後に矢嶋さんと次のような会話がありました。

矢嶋さん:「加藤さんは退職されたら、民間の航空会社のパイロットになりますか?」
加藤さん:「いいえ、お客様を乗せて操縦するのは、とても緊張し怖いですから。」
矢嶋さん:「ブルーインパルスのアクロバット飛行の方が怖いのではないですか?」
加藤さん:「いいえ、6番機のほうが気楽でいいです。僕一人ですから。」

白い歯を見せながら笑って答える加藤さんの爽やかな人柄に魅了されました。
歓談の後、背筋を伸ばして颯爽と役場を後にする彼を見送りながら、川辺町出身者の中にブルーインパルスのパイロットがいることを、とても嬉しく思いました。
各務原市の自衛隊基地で毎年、航空祭が開催されます。何度か見学させてもらいましたが、ブルーインパルスが、ハートの真ん中に矢を放った場面を描いてくれたことを今でも思い出します。今年はどんなアクロバットを披露してくれるのでしょうか。いまから、ドキドキしながら待っています。

川辺町長 佐藤光宏

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