◆「の」
・納古山(のこやま)を 背(せ)に虹にじかかる 出初式(でぞめしき)
川辺町の安全を守る消防団は、防火・防災・防犯に努めると共に、ひとたび火事や災害等が発生すれば、緊急出動して対処する、心強い存在である。毎年正月に行われる出初式(でぞめしき)では、町内を分列行進したあと、ダム湖に向けて一斉放水を行う。ホースから七色に染められて発水された水しぶきは、納古山(のこやま)を背にして見事な虹を作りだす。初春の風物詩(ふうぶつし)となっている。
◆「お」
・おけがわ祭(まつ)りは 天下(てんか)の奇祭(きさい)
縣神社(あがたじんじゃ)にこんな話が伝わっている。『村に長い日照りが続いた。雨乞(あまご)いしても効き目なし。そこへ一人の物乞(ものごい)がやってきてお宮の縁(えん)の下に住み着いた。凶作(きょうさく)でも村人は食べ物を与えた。数日後、天から大粒の雨が降り始めた。「物乞(ものごい)は神様の使いじゃ。」赤飯を炊いて振る舞った。雨が止むといつしか物乞いは居なくなっていた。』この言い伝えが、祭りとなって伝承されている。3月から4月へ、月を跨(また)ぐ祭りとしても有名である。
●「川辺かるた」とは
いろは48文字のうち「を、ん、ゐ、ゑ」を除いた44文字で構成され、川辺町のさまざまな魅力が札となって登場します。中央公民館の窓口にて1,000円(税込)で購入することができます。
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