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町長の机から 第二五七回

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岐阜県川辺町

◆メンネルコール・シュトローム

ドイツ語で「男声合唱団大河の流れ」の意、可茂地区で唯一の男声合唱団です。この地を流れる大河・木曽川のようにゆったりと男声合唱を楽しみたいと、平成19年に結団されました。昨年3月で満15周年を迎え、毎週土曜日に歌い続けています。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、時には練習の休止や、マスク着用での練習を繰り返してきたといいます。協議に協議を重ね最終的には「発表の機会を持ちたい!合唱したい!!」との強い想いから、結成15周年の記念として「第7回定期演奏会」が可児市文化創造センターala(アーラ)で開催されました。川辺町の団員の方から鑑賞券を寄贈いただき、出かけてみました。
コンサートは3部構成になっており、【第1部】男声合唱組曲「富士山」(草野心平作詞/多田武彦作曲)、【第2部】女声合唱のためのヒットメドレー「HANA」「SORA」より(女声合唱団「ようせい」による賛助出演)、【第3部】男声合唱とピアノのための「フォスター・メロディー」(S.C.フォスター作曲/徳永洋明編曲)です。特に第3部の「フォスター・メロディー」は馴染み深い6曲で、団員の一人がフォスターに扮して、時折ナレーションを入れて緊張した雰囲気を和ませてくれました、こんな具合に。

私はアメリカの作曲家で、生まれは1826年7月4日。この日は50度目の独立記念日でした。私の歌は西部開拓時代に広まっていきます。まずは22歳の時に書いた「おおスザンナ」。ゴールドラッシュでカリフォルニアに向かう人びとは、誰もが口ずさんでいたといわれています。・・・
黒人労働者たちは綿花畑で農園歌(プランテーション・ソング)を歌いながら働いていました。私も彼らの影響を受けて農園歌をいくつか作曲しました。「懐かしのケンタッキーの我が家」「故郷の人々」は、ともに農園歌です。「懐かしのケンタッキーの我が家」はケンタッキー州の州歌としても有名です。・・・
1861年に南北戦争が勃発。たくさんの人々が命を失い、世の中は音楽どころではなくなってしまいました。仕事を失った私は一人、安価なホテルで毎日を過ごすようになります。そうしたなかで「夢路より」は作曲されました。私の最後の曲です。
思えば、私自身が「夢みる人」だったのかもしれません。(ほかに「草競馬」「オールドブラックジョー」)

メンネルコール・シュトロームは毎週土曜日午後6時30分~午後9時に可児市で練習、2年に1回、定期演奏会を開催しているそうです。あなたも足を運んでみませんか。

川辺町長 佐藤光宏

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