◆令和5年度下水道事業会計決算
(1)収益的収支(下水道事業を運営するための収支)※金額は消費税抜きです
収益的収支は、下水道および農業集落排水施設使用料などの収入と、下水道施設の維持管理にかかる費用などの下水道事業を運営するために要した支出になります。
令和5年度に実施した主な事業
・流域関連公共下水道による汚水処理(年間総汚水量…1,013,097立方メートル)
・流域下水道流入下水水質調査
・公共下水道施設および農業集落排水施設などの修繕
・真空式下水道施設などの修繕
・公共下水道施設および農業集落排水施設保守点検業務
・真空式下水道施設保守点検業務
・経営戦略策定業務 など
(2)資本的収支(下水道施設を整備するための収支)※金額は消費税込みです
資本的収支は、ストックマネジメント計画に沿った設備改築工事や公共汚水桝設置工事を行うために要した事業費とその財源です。資本的収支不足額は、減価償却費など内部に留保された資金などで補てんをしました。
令和5年度に実施した主な建設改良事業
・マンホールポンプ機械設備改築工事
・マンホールポンプ電気設備改築工事
・公共汚水桝設置工事
・天王町雨水管路改修工事
・比久見汚水幹線布設工事
・内水ハザードマップ作成業務
・農業集落排水接続工事実施設計業務 など
(3)業務量の概要(令和6年3月31日現在)
※( )内の数値は、前年度比です。
◇下水道事業の現状と課題
経営の健全性を示す「経常収支比率」が99.75%となり、健全経営の水準とされる100%を下回っています。また、料金水準の妥当性を示す「経費回収率」は、58.52%と100%を大きく下回っており、汚水処理に係る費用を使用料収入で賄えておらず、不足分は一般会計からの繰入金に依存している状況です。経費回収率を上げていくために、下水道への接続率の向上や使用料の見直しを検討する必要があります。
町の下水道整備は、平成4年度から開始しており、下水道管の管渠延長は約133km(農業集落排水含む)です。令和5年度末現在、法定耐用年数である50年を迎えた管渠はありませんが、将来的には必ず耐用年数に達することから、大量の管渠や設備の改築・更新時期の到来に対応できるよう、予防保全のための修繕や事業の平準化を図るとともに、計画的かつ効率的な維持修繕・改築更新に取り組む必要があります。
問い合わせ:上下水道課(担当 小川)
【電話】53-2621
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