◆進行中の計画
3小学校を統合し、中学校の敷地に義務教育学校(小中一貫校)を新設し、令和12年4月に開校する予定です。
Q1 平成29年度の「川辺町小学校将来構想検討委員会」では、『小中一貫の教育をめざす』とありましたが、どうして義務教育学校にすることにしたのですか?
A. 文部科学省調査より、小中一貫教育の成果は学習面・生徒指導面ともに多く報告されています。小中一貫教育を推進するために有効な方法が「義務教育学校」になります。川辺町総合教育会議、川辺町小中一貫教育研究部会でも検討され、「義務教育学校」が町の子どもたちの教育に最も有効であると結論づけられました。
Q2 義務教育学校とは、どんな学校ですか?
A. 小学校1年生から中学校3年生(9年生)までが共に学ぶ新しい学校です。9年間を見通した教育がされます。
児童生徒は、現行の小学校と中学校の学習指導要領に基づいて学びます。学校の組織はひとつになるため校長先生も1名となり、全教職員が1年生~9年生に関わり、児童生徒の学びと成長を支えます。
Q3 小学校と中学校が1つの学校になると、教職員の数が減ってしまいませんか?
A. 教職員の人数は学級数に応じて決まるので、義務教育学校になることに伴い教員数が減ることはありません。
校長先生は1名ですが、副校長先生もしくは教頭先生3名が配置されます。また、養護教諭は2名、事務職員は2名配置されます。
Q4 義務教育学校の主なメリットはなんですか?
A.
・9年間の柔軟なカリキュラムを組むことができるため、6・3制だけでなく、4・3・2制や5・4制(※)など、児童生徒の成長に合わせた指導ができます。また、9年間継続していることから、補充的な学習を途切れることなく行うことができるなど、個別ニーズに対応しやすくなります。
・1年生~9年生までの異なる学年が同じ学校で生活することから、日常的な交流が生まれ、児童生徒に思いやりの心やリーダーシップ、コミュニケーション能力が育ちます。
・継続した9年間の学校生活は、中1ギャップや高学年に向かう不安感を解消します。
・より多くの教職員が児童生徒に関わる体制が確保できます。
(※)9年間の教育課程を区分する制度のこと。
6・3制:小学校6年、中学校3年に区分
4・3・2制:4年、3年、2年の3期に区分
5・4制:1年生から5年生、6年生から9年生の2期に区分
Q5 義務教育学校の課題はなんですか?
A.
・幅広い年齢層が同じ学校で生活するため、高学年生徒の行動が低学年に影響を及ぼすことに配慮が必要となります。義務教育学校で生活する7~9年生は、優しい心が育つと報告されており、義務教育学校視察でもそれを感じました。この課題は長所にもなると考えています。
・現行では、小学生の授業時間が45分、中学生の授業時間が50分のため、時間割に工夫が必要となります。先行している義務教育学校では、休み時間の調整などそれぞれ対応しています。先行事例を参考に、町の子どもたちに合った方法を検討していきます。
・6年生のリーダーシップを養う機会が減ることです。区切りの行事を行うことで課題を解消していきます。さらに、9年間を見通してリーダーシップ能力を育てる計画を作成する予定です。
問い合わせ:教育支援課(担当 渡辺、平野)
【電話】53-2650
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