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[特集]地産地消の推進に向けて(1)

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岐阜県川辺町

◆地産地消の効果
1 新鮮な季節の味覚を味わえる
その日採れたものをその日のうちに食べられ、採れたてのおいしさを楽しめます。

2 生産者と消費者の交流が進む
生産者と消費者の距離が近くなり、顔の見えるコミュニケーションが可能です。

3 地元生産者が元気になる
地場産のものを求め購入する消費者の応援で、地元の生産者もよりよいものをつくろうとする意欲が高まります。

4 自然を守る
地域の農業を守ることは、農地を守り、自然景観を維持することにつながります。

5 地域経済が活性化
生産する人、売る人、買う人、食べる人、さまざまな人の元気な活動が地域経済の活性化につながります。

6 環境にやさしい
外国や他県から運び込まれてくるものに比べ、ガソリン代など輸送にかかる費用が少なく、エコにも貢献できます。

7 食料自給率がアップ
外国からの輸入に頼らず、地元で採れたものを地元で消費する。これが、食料自給率を上げる第一歩になります。

◆川辺町と地産地消
町の主要農産物は水稲(主食用米)です。そのほか、各地区においてさまざまな農産物が栽培されています。
町では、昔から地産地消の取り組みが行われてきました。中でも、学校給食への町内産野菜の納品に関しては、20年以上前に開始されてから、現在まで継続して行われています。また、地産地消事業として、昭和55年に産業文化祭が開催されてから40年にわたり町内産の農産物を使った料理の振る舞いや販売が行われてきました。平成21年には、農林水産物の生産・加工技術の向上を図るとともに、農林水産業振興と地域の活性化に寄与することを目的として「川湊(かわみなと)の里(さと)」が開業し、地元の出荷者が中心となって運営されています。経営悪化やコロナ禍などさまざまな局面を乗り越え、川湊の里は「地産地消の拠点」として活動しています。

◆川湊の里と地産地消
川湊の里では、開業当時から安全安心な地元産の農産物をお手頃に購入いただくことを理念に掲げられており、地域の農産物や加工品を地域で消費することを推進しています。近年では、学校給食への納品をはじめ、町社会福祉協議会を通じてフードドライブなども行っています。
※フードドライブとは、食品ロス削減のため、家庭などで余った食品を持ち寄り、食べ物を必要とする団体や施設(生活困窮世帯や子ども食堂など)に寄付することです。

◆学校給食に納品されている方々
※詳細は本紙をご覧ください。

◆川辺町給食センター 栄養教諭 藤井 千穂さん
学校給食では、川辺町産、岐阜県産、国産の順にできるだけ身近な地域の食材を選び、安全安心な給食を提供できるよう努めています。栄養バランスはもちろん、旬の食材や行事食、郷土料理など、食文化についての理解も深めていただけるようメニューを考えています。
毎月1回「ふるさと川辺給食」として、町内で採れた農産物を使った給食を出しています。学校給食で地元の農産物を使うことは、子どもたちが生産者を身近に感じることができ「食に感謝する」という食育につながります。各学校では、「学校給食感謝の会」などを通して、子どもたちが生産者や調理員に対して感謝の気持ちを持つことを大切にしています。
食事は生きていくことの基礎となるものです。子どもたちが、給食をおいしく楽しく食べることを通して、食事に興味をもち、食生活を見直したり、地域の食材を取り入れたりするなど、自分で考え健康に育つことを願っています。

◆ある日のふるさと川辺給食
・大根ごはん(町産のコシヒカリと大根)
・銀鮭の塩焼き
・カラフルサラダ(町産のさつまいも)
・秋のすまし汁(町産の大根とねぎ)
・飛騨りんご(岐阜県産)
・牛乳(岐阜県産)

◇町の学校給食における地産地消の目標指標
目標値:30.0%
現状値(R5):30.9%

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