◆令和6年川辺町二十歳を祝う会 町長式辞
◇式辞
本日ここに、令和6年川辺町二十歳を祝う会を挙行するにあたり、晴れて二十歳を迎えられた若さあふれる皆さんに、お慶びを申し上げます。今日まで皆さんを深い愛情で見守り育んで来られました保護者様をはじめ、ご家族の皆さまにも心からお喜び申し上げます。また、皆さんがお世話になった恩師の先生方には後ほど、ビデオレターで登場されると聞いております。ありがとうございます。
さて、多くの犠牲者と甚大な被害をもたらした令和6年能登半島地震。国民の驚愕と悲痛な叫びを伴って、本年が始まりました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念するものであります。
激しい揺れに加え、津波警報が発表された後、被災地の病院で新たな命が誕生したと、新聞が報じていました。「10分おきに痛みがある」女性から病院に電話があったのは、1日午後6時半ごろ。地震発生から2時間20分後でした。救急搬送を要請するも、消防署は救命活動で対応が困難。通行止めや道路の陥没がある中、家族の運転で病院にたどり着き、2日午前2時5分、3130グラムの元気な女の子が生まれました。「こんなときも生まれることができるんだね」生まれた赤ちゃんと対面し、女性は涙を見せました。
皆さんが、今日を迎えられるまでに、皆さんとともに歩んでこられたご家族、ご近所の皆さま、学校の恩師、塾の先生、八百屋・魚屋・スーパーなどのお店の方・鉄道の車掌さん・図書館の係員、本当に多くの多くの皆さんと関わりを持ちながら、今日の皆さんがあります。そして、皆さんは成人として、一人の人間として、これからの長い人生を歩んでいくことになります。
私が皆さんにお願いしたいのは、そうした多くの人々と一緒に歩んでいくことを、どうか忘れないでいただきたいのです。一歩一歩、確かに大地を踏みしめ、力強く、果敢に、皆さん独自の人生行路を乗り切っていただきたいと切にお願い申し上げます。
夢と希望に満ちて、人生の大海原に漕ぎ出す皆さんの未来に「幸多かれ」と祈りつつ、式辞といたします。
令和六年一月七日
川辺町長 佐藤光宏
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