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自治体の皆さまへ

町長の机から 第二六七回

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岐阜県川辺町

◆GIFU42インタビュー
◇川辺町の最近の動きについて教えてください。
佐藤町長:当町は北アルプスに源を発する飛騨川がまちの真ん中を流れていて、ボート競技に最適なダム湖を有しています。名前も“川のほとり 川辺町”ということで、昔から川に馴染みの深いまちです。ダム湖が出来る前は川の流れが豊かなため、鮎、うぐい、鯉を捕るなどの漁業や稲作も盛んに行われていました。その一方で町の面積に占める平地の割合は3割で、7割は山です。気軽に登ることができる低山が多いことから、近年は町外からもたくさんの方がトレッキングに訪れてくれています。
そうした流れがある中で、昨年10月に「KAWABE MOUNTAIN FES.FUMOTO(麓)」というまちの山をテーマにした音楽フェスを初開催しました。これまでは産業文化祭として開催していたのですが、コロナ禍もあって3年間中止になっていました。久しぶりに開催するにあたってリニューアルしようと、若手職員の企画により実現しました。
当日は、たくさんのアーティストのライブ演奏が繰り広げられたほか、マルシェやワークショップ、キッチンカーなどによる出店もあって、非常に多くのお客様で賑わいました。

◆山ということでいえば「岐阜のグランドキャニオン」でも話題を集めていますね。
佐藤町長:登山情報サイトに「遠見山」山頂からの眺めがアメリカのグランドキャニオンの景色に似ているというコメントがたくさん書かれていたことから、職員が「岐阜のグランドキャニオン」と名付けて、テレビ番組に投稿しました。その投稿が採用されて番組で紹介されたことにより、一気に話題になって多くの方が登ってくれるようになりました。

◆町長さん自身も今日はTシャツ姿での登場ですが、山が描かれていますね。
佐藤町長:はい。「川辺町歴史と自然を守る会」という民間団体がまちを盛り上げるために作ってくれた「川辺セブンマウンテンTシャツ」です。川辺町にある標高200~400mの低山6つと、標高633mの「納古山」が川辺7座(セブンマウンテン)として親しまれており、これらの登山道整備を町民の方々が有志で行ってくれています。先日も権現山で行われたイベント“登ろう会”に参加してトレッキングを楽しみました。その際、参加していた町民の方から、「今、7座の内2つ目の山を踏破してきたところで、1日で納古山以外の6つの山を登る予定です」と聞いたので、本当に驚いたのですが、山がそれだけ町民の皆さんに身近な存在であることをうれしく思いました。これからも川辺の山の魅力を町内外に広くPRしていきたいと思います。

◆話題は変わりまして、中川辺駅西地区周辺整備事業の概要と取組み内容について教えてください。
佐藤町長:背景には中川辺駅の西側に新しい住宅が増えてきたことがあります。現在、中川辺駅は東口しか改札がありません。新しい家ができたことで、子どもも増えています。高校への通学の際は鉄道利用が多くなりますが、改札口が東口にしかないのは大変不便なので、西口にも改札口を作りたいと考えています。西側には駅舎を作り、ロータリーも作ろうと考えていますが、工事の際は重機が入ることになります。田んぼの道では重機が通れませんので、大型車が通れるようにしたいと考えています。用地買収を令和5年度から順次行っています。その後本格的な取り組みがスタートする予定です。

◆それだけ新しく家が建つということは住みやすさを感じている証でもありますね。
佐藤町長:はい、ありがとうございます。賃貸住宅建設の大手企業が実施している住み続けたい街ランキング2023の岐阜県版では1位に輝きました。先ほど申し上げた通り、山と川、豊かな自然に恵まれた環境のよさは、やはり大きな要因になっていると思います。また、個人的には町民の人柄が穏やかであることも要因の一つではないかと思っています。

◆最後になりますが、川に関する話題についてはいかがですか?
佐藤町長:本年、当町で全日本中学選手権競漕大会が開催される予定です。これまで高校総体、国体はすでに開催済みなので、これで中学校、高校、成人が一巡することになります。全国市町村交流レガッタについては、随分前に開催しましたが、時間も経過していますので、再び開催誘致に向けて活動を進めていきたいと考えています。

川辺町長 佐藤光宏

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