◆静岡小山町(おやまちょう)
加茂郡可児郡町村会の研修で、静岡県小山町を訪問しました。
静岡県駿東郡小山町、人口17,042人、面積135・74平方キロメートル、静岡県の最北東端の町で、そのキャッチフレーズは「富士山頂と金太郎の町」。日本の秀峰、世界遺産でもある富士山の麓であると同時に、須走登山道や標高3,776mの頂上も小山町に属しており、水と緑に恵まれた美しい町です。また、足柄山の麓で豊かな自然とやさしい里の人々に包まれて育った坂田公時こと足柄山の金太郎は、町の英雄であり、町民が誇りにしている伝説です。
込山正秀(こみやままさひで)町長が出迎えてくださったのは、富士山須走口五合目にある山小屋で、名物「豆定食」をご馳走になりました。その後、込山町長の案内で小山町を見学したのですが、とにかく度肝を抜かれました。
静岡県企業局が“富士山を背景にした森に佇む工業団地”をコンセプトとして整備した「富士山麓フロンティアパーク小山」は、2021年に全10区画が完売し、8社が操業を開始しています。また、隣接する「新産業集積エリア」についても全5区画中3区画に3社が操業を開始し、49haを誇る「上野工業団地」も2023年7月に造成完了しました。今後は、これら3つの工業団地に工場が続々と建設され、多くの雇用が創出されます。この工業団地は、2027年度に開通予定の新東名高速道路に設置される(仮称)小山PAスマートICから車で5分という首都圏からのアクセスの良さ、富士山の眺望、豊富な地下水が特徴です。
次に「モータースポーツのまち」。国際サーキット「富士スピードウェイ」を擁し、レーシングカーを展示する「富士モータースポーツミュージアム」「ウエルカムセンター」「ルーキーレーシングガレージ」など、モータースポーツの最先端で多彩な施設が目白押しです。
私たちが泊まった富士スピードウェイホテルは、ハイアットの経営で、富士山やスピードウェイが展望できる素晴らしいものでした。
自然環境、広大な工業団地と雇用、観光。全てが垂涎の的です。富士山の麓と言えば樹海の恐ろしさを連想していましたが、素晴らしく進んだ町づくりに心から敬意を捧げるものです。ただ、研修に参加した8町村にも、それぞれ独自の歴史・文化・町づくりがあります。憧れるばかりでなく、これを一つの手本として川辺町独自の町づくりを進めていこうと、改めて決意した次第です。
川辺町長 佐藤光宏
<この記事についてアンケートにご協力ください。>