第44回全日本中学選手権競漕大会が7月26日〜28日の3日間、川辺漕艇場で開催されました。川辺町で全国大会が開催されたのは、2011年の「全日本中学選手権」、2012年の「ぎふ清流国体」から10年以上たっています。裏方を務める川辺町職員にとっては、初めての経験という者もおり、緊張感に包まれた大会でした。
予選(27日午前7時~午後5時頃)、準決勝・決勝(28日午前7時~正午前)を、ダム湖に設けた長さ1000mのコースでタイムを競うもので、秋田から宮崎の25都府県から193クルー、約450人が出場。選手・関係者で1000人以上の方々が全国から川辺町にやって来ました。湖岸線には出場校を応援する幟が風にはためき、保護者の方々の応援する声がダム湖に響き渡りました。県内の中学校で唯一ボート部がある川辺中学校も、地元開催ということもあり健闘しました。
来町された日本ローイング協会(旧称・日本ボート協会)の坂田東一会長は川辺町について次のようにお話されました。
「川辺漕艇場は、飛騨川流域の豊かな自然と水量に恵まれた素晴しい環境に位置するローイング競技場。川辺町は古くから「ボート王国かわべ」を標ぼうし、特に中学生を中心として、ローイングを通じてチームワークの大切さを知り、ふるさとの理解を深めるために、ジュニア層のローイング教室を活発に開いてる。」
「役場・中央公民館・漕艇場・中学(6年後には小学校も)が近接しており、学校の授業でもカヌー・ローイング教室が開かれている、いわばローイング界におけるジュニアの聖地である。現在パリオリンピックが開催されているが(当時)、この中からオリンピック選手を輩出することも夢ではない。」と絶大なる賛辞を頂戴しました。
今回の大会に合わせて、ボートの妖精「ぼ~とん君」も開会式会場に登場し、大会を盛り上げてくれました。
半世紀を超える川辺漕艇場(初代漕艇場は1970年築造)の歴史と歴代教育者の努力に対して、心からの感謝と賛辞を送りつつ、これからも岐阜県で唯一の中学校ボート部(ローイング部)を守り育てていきたいと思います。なんといっても「かわべ」町ですから。
川辺町長 佐藤光宏
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