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物知り先生のふるさと情報(三好学博士顕彰記)

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岐阜県恵那市

■「孤高の植物学者」
第九話 桜の博士
三宅勝義さん(東野)

▽学は、桜をこよなく愛しました。
「桜の博士」「近代植物学の開祖」「自然保護の先駆者」「情熱的な教育者」。これらは、三好学の功績を表す称号です。今回はまず、「桜の博士」を紹介します。
学は、植物の中で桜に思い入れが深く、一番好きな植物でした。心の奥底に強い愛着があり、その兆候は学の生涯の所々に出ています。学は幼少期の桜に対する思い出を、次のように書いています。
(詳細は、本紙をご覧ください。)
植物学を専攻するようになると、桜への興味が徐々に研究対象へと変化し、ますます桜の持つ奥深い特性の虜(とりこ)になっていきました。
また、著書「植物生態美観」の中で、桜の由来を伝えるために次の歌を引用しています。
(詳細は、本紙をご覧ください。)
ご存じ百人一首の一句です。作者は、平安時代中期の女流歌人である伊勢大輔(いせのたいふ)です。歌からも、桜は遠く奈良の時代から日本人に愛されてきたことが分かります。そんな桜が、学はたまらなく好きだったと思われます。学は、文学にも才があったため、こうして歌にも詠まれ、それが見事に様(さま)になる桜に対して、文学的なロマンを感じていたのかもしれません。
このように、桜への格別な関心とその熱意のある研究姿勢から、人々は学のことを「桜の博士」と呼びました。

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