■恵那を走る楽しさを感じて ラリーを身近に感じてほしい
12月7日(土)と8日(日)に、国内唯一の女性ドライバー限定公認ラリーである「ウィメンズラリーin恵那2024」が開催される。大会では、市役所を発着点に、市内を巡る約130キロのコースをラリーカーが走行する。
松井彩(あや)さんは3年前からこの大会に出場。今年も、出場に向けトレーニングに励んでいる。
静岡県静岡市で生まれ育ち、東京で就職した松井さんは、結婚を機に本市へ移住。恵那に来るまでは車とは無縁の生活をしていたが、約3年前、知人に声をかけてもらったことをきっかけに、ラリーに興味を持った。初めは助手席に座ってドライバーに指示をするコ・ドライバーをやるはずだったが、ある時、急遽代理でドライバーをやることになった。運転免許は持っていたが、ラリーの車を運転するのは初めて。専門用語を覚え、競技としての車の操作方法を身に付けるのは大変だった。これを機にドライバーとして活動するようになり、「ただ運転するだけでなく、スポーツとして車と向き合うようになった」と自身の変化を話す。
現在、平日はシステムエンジニアとして働き、休日はラリーの選手として活動する松井さん。ウィメンズラリーに向け、笠置山モーターパークで開催される大会に出場するなどして練習を重ねている。
「今年は、昨年よりも車を上手くコントロールして、順位を上げたい」とその意気込みを語る。
今では市内の大会に欠かせない存在となった松井さん。「ウィメンズラリーは、市内の景色を見て爽快感を得られるのが魅力の一つ。ラリーをはじめ、モータースポーツには、性別や年齢、経験問わず、AT限定の免許で取り組めるものもある。身近に感じてもらいたい」と話す。
松井さんはこれからも楽しみながらラリーを続け、上位を目指し大会に出場していく。
◆松井彩(あや)さん(大井町岡瀬沢北)
□プロフィル
静岡県静岡市出身。システムエンジニアとして働きながら市内のラリーの大会に多数出場。趣味はスノーボードで、毎年子どもと一緒に行くことを楽しみにしている。
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