■日本一になれて幸せ 厳しい練習を乗り越え叶えた夢
8月25日から30日まで行われた、第69回全国高等学校軟式野球選手権大会。この大会で3年連続優勝を飾った中京高等学校の軟式野球部で、副キャプテンを務めたのが西尾昇真(しょうま)さんだ。西尾さんはこの大会にレギュラーで出場。打順は3番を任された。個人成績は大会を通して15打数7安打と大活躍。3割以上が一流と言われている打率は4割を超え、チームの勝利に貢献した。
大会は、1回戦の興國(こうこく)高等学校(大阪府)との試合がターニングポイントとなった。1回裏で中京高等学校が3点を先制するも6回表で2点を返されピンチに。一つのミスも許されない緊張感の中、粘って勝利。この試合で勢いをつけ、見事3連覇を果たした。
大会でチームの優勝に貢献した西尾さん。輝かしい活躍の裏には日本一になりたいという強い気持ちと日頃の努力があった。西尾さんは小学2年生から軟式野球を始め、中学3年生の頃、県選抜チームで活躍。その活躍が中京高等学校の監督の目に留まり同校に進学した。大学進学を目指す特進選抜に所属する西尾さんは勉学にも励み、毎日7時限目まで授業を受けた後、午後5時頃から部活に途中参加。バッティングやノックなどの練習をチームで行い、その後、守備を強化するための自主練習に打ち込んだ。大変だと思うこともあったが、仲間と共に「日本一になりたい」と毎日努力したことが全国制覇につながった。西尾さんは「日本一になれて幸せ。厳しい練習が報われた」と大会優勝を振り返る。
全国大会が終了し、軟式野球部を引退した西尾さん。現在は大学進学のため受験勉強に励んでいる。「今までの経験を生かし、大学でも野球を続けたい」と新たな未来を描く西尾さんは、野球と共にこれからも夢に向かって成長し続けていく。
◆西尾昇真(しょうま)さん(17歳)(武並町竹折美濃)
□プロフィル
武並町在住で中京高等学校3年生。軟式野球部で副キャプテンを務め、ポジションはセカンド。趣味は漫画を読むことで、特にワンピースやキングダムがお気に入り。
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