■大正村の始まり
昭和58年、「大正時代の風情があるから大正村をやってはどうか」と、文芸写真家の澤田正春(まさはる)氏から提案を受け、日本大正村構想が生まれました。
当時は、主要産業だった陶磁器産業の衰退に加え、国鉄明知線(現在の明知鉄道)の廃止問題もありました。明智町観光協会の役員を中心に、町の将来に危機感を持った人たちが協議を重ね、翌年、住民主導のまちづくり活動として大正村ができました。
■町全体が大正村
大正村とは、敷地内に建物が集められたテーマパークを指すのではありません。大正時代の雰囲気を保存・再現した店舗、資料館などが点在する町全体が、大正村です。
立村以来、行政が施設整備を進め、建物などの管理・運営は住民組織の財団法人が行い、観光客はボランティアが出迎えるというように、町全体で大正村を支えてきました。
■町歩きを楽しみませんか
本年、立村40周年の大正村では、フォトブースの設置や案内看板のリニューアルなどが進められています。40周年を記念して、イベントも計画されています。レトロで温かい大正村を、味わいませんか。
◆大正村主な施設紹介
▽大正村資料館
建物自体も貴重な資料。
▽大正ロマン館
建築物模型などの常設展示の他、企画展なども行われます。
▽大正時代館
当時の暮らしを展示。
▽司葉子記念館
司さんから寄贈された衣装や台本、写真をなど展示。
※4館共通きっぷ大人700円小中学生500円
※毎月第3日曜日は市民無料だよ
■温かいもてなしも含め、大正村
▽公益財団法人日本大正村理事長 河越一男(かずお)
大正村ができて、40年という時間が経ちました。
大正時代の建物が多く残っているというだけでは、ここまで続けてこられなかったと思います。大正村がこうして節目の年を迎えられたのは、「ようおんさった」と温かく出迎えるボランティアの皆さんがいたから。観光ガイドや定期的な町の清掃はもちろんイベントごとに大勢の方々が訪れる人をもてなしてくれています。
◇思いを引き継いで
大正村ができる頃、役員の方々は、夜の2時や3時まで話し合いを重ねたと聞いています。
当時尽力された方々の思いを引き継ぎ、新たに知恵を絞って、関係団体と連携しながら魅力ある大正村を維持していきたいです。そして、多くの方に来て楽しんでもらえるよう、努力を重ねていかなければならないと思っています。
◇子どもたちの心に
今、子どもたちにもさまざまな場面で大正村に関わってもらっています。そうすることで、もし地元を離れても、いつまでも心の底に残っているような、そんな存在でありたいと願っています。
◆明智町納涼花火大会
高台の千畳敷公園から、尺玉やスターマインなど約1,000発の花火を打ち上げます。
日時:8月14日(水)午後7時
観覧場所:大正村広場周辺(花火とバザーを楽しめます)
◆立村40周年記念式典
式典と、大正村村長の竹下景子さんによる朗読劇を行います。観覧は無料ですが整理券が必要です。
日時:8月25日(日)午後1時
場所:明智かえでホール
内容:
・第1部 記念式典
・第2部 朗読劇「ビルマからの便り」
整理券申込開始日:7月20日(土)
配布場所:大正村観光案内所(1人1枚)
■大正村40年のあゆみ
▽昭和58年9月
大正村構想ができる
▽昭和59年5月
大正村立村式、大正村実行委員会発足昭和60年12月初代村長に女優の高峰三枝子(みえこ)さんが就任
▽昭和63年3月
財団法人日本大正村設立
▽平成元年・平成9年
自治大臣表彰を受賞
▽平成4年頃
テレビでの全国放送が相次ぐ
▽平成7年5月
大正村資料館の入館者数が開館以来100万人を達成
▽平成10年頃
年間約45万人が来村
▽平成11年5月
第2代村長に女優の司葉子(ようこ)さんが就任
▽平成23年7月
大正100年改元記念式典
▽平成27年5月
第3代村長に女優の竹下景子(けいこ)さんが就任
▽令和2年1月
麒麟がくる ぎふ恵那 大河ドラマ館オープン
▽令和2年
コロナ禍で全施設休館
▽令和3年3月
司葉子記念館オープン
問合せ:
・公益財団法人日本大正村【電話】54-3944
・明智振興事務所【電話】26-6862
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