■任期を終えても、ここで。~message from OB・OG~
地域おこし協力隊や、ふるさと活性化協力隊のOB・OGの中には、現在も地域の担い手として活躍している方も多くいます。
協力隊として感じたことや、地域づくりへの思いを紹介します。
◆百瀬実希(ももせみき)
任期:平成28年10月~平成31年3月
出身:沖縄県
業務:空き家バンク登録業務、移住定住サポート、恵那市移住PR
▽平成2年生まれ。沖縄から大阪の大学に進学、東京のイベント企画会社勤務を経て平成28年、恵那にIターン。市の移住定住相談などの業務を行う。現在は笠置町で、美しい山々と木曽川を望みながら、泊まれる古本屋「庭文庫」を夫婦で運営。娘がかわいくてメロメロな毎日を送る。
協力隊時代、空き家バンクの登録業務で市内全域を回り、空き家の現状や問題、地域の方々の熱意などを肌で感じることができました。恵那の美しい自然や文化、歴史にも触れることができて、幸運でした。
協力隊活動を通して、こういった場所や人に出会えたことを嬉しく思います。
◆岡田綾子(おかだあやこ)
任期:平成25年4月~平成29年3月
出身:愛知県
業務:飯地町におけるまちづくり支援
▽名古屋市で生まれ育ち、商社に16年間勤務。平成25年飯地町に移住。特産品や移住者受け入れのための交流事業支援などを行う。任期終了後も、飯地振興事務所でまちづくり支援員、地域運営支援員として勤務。現在は町唯一の商店「飯地商店」とともに、まちづくりに携わっている。
地域のためにできることは自分たちでやろうという思いを持つ方が多く、感動しました。ここで生きていくための技術や知恵を持つ方々と活動していると、都会の暮らしでは得られなかった多くの学びがあります。協力隊は大変なこともありますが、やりがいもたくさんあります。ОBやОGも力になるので、協力隊にしかできないことに挑戦してほしいです。
◆大江純恵(おおえすみえ)
任期:平成24年6月~平成27年3月
出身:福島県
業務:まめに暮らそまい会NPО法人化と中野方まちづくりの推進
▽学生時代から都会に住み続け、結婚出産を機にUターンしようとしていた矢先に東日本大震災を経験。都会の生活の危うさを実感し、家族5人で中野方町に移住。まちづくり委員会で空き家対策などを行う。任期後も、農園を営みながら、地域運営支援員としてまちづくりに関わる。
協力隊の役割は、まず地域になじむこと。長い時間で独特のうまみを作り出す漬物の塩のように、地域の方の話をじっくりと聞き、寄り添い、考え、やってみる。眠っていた町の何かが息づくと喜びが生まれ、笑顔のあるところに人は集まります。これからも協力隊や地域の方と一緒に、町の中にそういう息遣いを感じられるものを増やしていきたいです。
◆佐藤暁彦(さとうあきひこ)
任期:平成24年5月~平成27年3月
出身:神奈川県
業務:城下町を中心とした観光まちづくりの推進(岩村町)
▽昭和52年生まれ。東日本大震災の混乱とアフリカでの体験に心を動かされ、平成24年岩村町に移住。まちづくり団体の活動に参加する。任期後は、妻の実家のある笠置町に移住。現在、古民家を舞台にESD教育の実践と知的探求を行う学び舎「里山リベラルアーツ」と農泊施設を準備中。
まちづくりに関わってみて、自分たちで町を守っていこうとする地域の方の姿に感銘を受けました。それが今も自分の活動の礎になっています。協力隊が地域に入ると、その存在に戸惑うこともあるかもしれませんが、違いを乗り越え理解を進めていくことで、かけがえのない時間になると思います。今度はОBとして、協力隊と地域の架け橋になりたいです。
◆中田誠志(なかたせいじ)
任期:平成23年6月~平成26年3月
出身:東京都
業務:茅(かや)の宿を拠点とした都市農村交流の推進(岩村町)
▽昭和52年生まれ。平成23年、5歳の息子と妻とともに岩村町に移住し、農家民宿の活性化などに従事。任期後は、地方の「もったいないもの」を再生・活用する会社を設立。国や県のアドバイザーとしても活動。現在日本を地方から元気にダサかっこ良くする多くの役割とプロジェクトに関わる。
制度が整っていない時期でしたが、熱い思いを持った方とさまざまな経験を積ませてもらいました。一人が地域に入ったところで大きなことができるわけではないですが、微力だけど無力ではなく、協力隊の役割や活用場面を見極めることで、多くの可能性を秘めていると実感しています。試行錯誤した蓄積を生かし、今後も一緒に取り組んでいきたいです。
問合せ:移住定住推進室
【電話】26-6811
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