■若園敏朗議員
▽「消滅可能性自治体」と評価されたことに対する対策について
民間の有識者グループ「人口戦略会議」が発表した報告書によると、2040年に20歳~39歳の若者女性人口が5割以下に減少する「消滅可能性都市」に揖斐川町も含まれていた。町のあらゆる魅力を見つけ、作りだし、発信し続けていくことが大切だと思うが、町長はこの先「消滅可能性都市」からの改善または脱却を目指して、何をどのように進めていくか。また、社会減対策は。
▽町長
町では、「消滅可能性自治体」という評価にかかわらず、以前より、子育て支援や移住定住対策など、様々な人口対策を講じてきた。今後もこれらの対策、また、新たな社会減対策にも力を入れて強力に推進していく。
住民が安心で豊かに暮らしていけるための、経済基盤、生活環境、インフラ整備、加えて、養老鉄道・樽見鉄道、揖斐高校の存続を、人口対策と同時に考えていく必要がある。
こうしたことから町長就任以来、これまでしっかりと取り組めていなかった工場誘致において具体的な適地選定の検討に入った。安心安全の生活環境の一環として移動販売、防犯カメラの整備も進めた。少子高齢化に合わせて、消防団、女性防火クラブの在り方も見直しをした。災害に備えて自主防災組織の強化も進めた。町の特産である揖斐茶のPRも、これまでになかったような方法で積極的にPRに努めている。さらに春日地区の薬草の一層の生産、特産品開発を推進するため、今年度からプロジェクトを立ち上げ、地域の経済基盤の確立にも取り組んでいる。
また、町民の安心安全の根本である医療、福祉、子育て、介護についても、厚生連の協力を得て揖斐厚生病院跡地に診療所をはじめとする福祉、介護、健康、子育て支援の複合施設等の整備に着手した。地域づくり活動にも支援を行い、今ではマルシェをはじめ各地で、住民の皆さんによる様々な自主的な活動が盛んとなった。
鉄道の存続についても、揖斐駅前に観光拠点施設を新たに設け、以前より快速電車の導入を推進している。今年度は、養老鉄道、樽見鉄道の利用促進を図るため、無料乗車券配布事業を行う。また、揖斐高についても、新たな特産品開発などで連携、デュアル実習の推進、町のセントジョージ派遣事業への参加など、揖斐高の諸活動の支援をしている。
日本全体で人口減少が確実に進む中で、「消滅可能性自治体」という言葉に一喜一憂することなく、人口対策と同時に、持続可能な揖斐川町の町づくりを併せて進めてまいりたい。
■議会活動報告
▽4月
15日:4月月例会
17~19日:先進地視察研修
▽5月
27日:第4回議会運営委員会
27日:5月月例会
▽6月
7日:第3回定例会開会本会議
10日:総務文教常任委員会
10日:民生建設常任委員会
13日:本会議一般質問
14日:本会議第3回定例会閉会
14日:第2回全員協議会
19日:美浜発電所視察
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