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村長室から

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岐阜県東白川村

雨上がり、アジサイの葉にカタツムリ、うっとうしい梅雨の季節にほっと和む風情ですが、入梅と共に各地で大雨の甚大な被害が報じられています。本村でも6月2日に大雨警報が発令され、高齢者等避難指示を出しました。幸いにも大きな被害がなく安堵しています。
さて、毎年6月は村が出資する第三セクターの決算期。令和4年度決算が出そろいましたので、各社の決算状況を報告します。

・(株)東白川
誘致企業である岐阜部品(株)様とマツオカグループ様の社屋・工場・店舗を賃貸する事業と、賃貸住宅・エコトピア住宅の管理を継続して実施しました。また、シルバー人材センターの管理運営業務も受託しております。令和4年度は112万円の赤字決算でしたが、問題のない決算と言えます。

・みのりの郷東白川(株)
村の約半分の水田の農作業を農家や集落営農組織から受託するとともに、ライスセンターの運営も行っています。この他、野菜生産、しめ縄用ワラの生産販売を行っています。令和4年度はコンバインと側状田植機を、県と村の補助金を活用して導入しました。事業別の収支では、水稲受託は燃料費の高騰、悪天候による人件費の増加が要因で利益が減少。その他のライスセンター事業、茶加工、茶生産事業とも売上が伸びない中でこれも同じく燃料費の高騰、機械設備の修繕費増加などで赤字となっています。全体で約320万円の赤字を計上するに至りました。
この会社は米生産、茶生産については重要な役割を担っていますが、どの事業も売上減少、経費高騰となり不採算の事業に取り組んでいるわけですので、根本的な改革が必要であると考えています。

・(株)ふるさと企画
改革の3期目として、事業集約と村からの人的支援を実施し経営改革を進めた結果、しっかりと利益を生める体質になり、令和4年度は村の人件費補助を除いて322万1千円の黒字決算ができました。令和5年度から社内統治を進めるため社長代理を設置し、トマトの増産、トマトジュースの増産による利益確保を実施してまいります。

・(有)新世紀工房
村の特産である白川茶の販売と、村の顔である道の駅の営業に全力を挙げて取り組んでいます。令和4年度は飲食部門の改革と、コロナ禍における人流の回復による売上の増加や、村のコロナ対策の新茶券やサンプル茶配布事業の売上増加もあり1,227万円の黒字を計上することができました。令和5年度については、これまでの金融機関からの長期借入金を村からの借入金で返済し、多額の金利負担を軽減する措置を取り財務体質の強化を図ってまいります。

以上、村が関与する第三セクターの経営状況をご報告しましたが、各社とも雇用の確保を含め村の経済振興に大きな役割を果たしている会社ですので、今後も健全経営を目指し努力してまいります。

コロナウイルス感染症の5類移行を契機に、社会経済生活が以前のように活気を取り戻しつつあります。しかし、コロナ感染症が終息したわけではありませんので、引き続き感染防止の基本的な事項を忘れずに実行していただくようお願い致します。また、災害の多い時期になりますので、防災への備えや熱中症への対策も忘れることなく、健やかにお過ごしください。

令和5年7月
東白川村長 今井俊郎

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