新年明けましておめでとうございます。
輝かしい令和6年の年頭にあたり、議会を代表して村民の皆様に新年のごあいさつを申し上げます。
東白川村村民の皆様におかれましては夢多き初春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。また、日頃は東白川村の村政運営、ならびに議会運営に対しまして深いご理解と格別なご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が日本で発生したのは、2019年の1月といわれています。この4年間、私たちの生活は大きく変わりました。目まぐるしく社会生活が変化する中、皆さんも以前できた事を我慢したり、新しい挑戦であったりと、大変な転換期を乗り越えられてきたことでしょう。昨年は、新型コロナウイルス感染症が感染法上2類から5類へと位置付けが変わり、社会生活も以前のようなスタイルへと戻りつつありました。
東白川村でも各種の会合や地区のお祭りが催されたり、村の活気のバロメーターでもある「つちのこフェスタ」「夏祭り」「秋フェスタ」「お松さま祭り」「歌舞伎公演」などのイベントが開催されましたことは非常に喜ばしい事でした。
しかしながら、九州地方や東北地方での大雨特別警報の発令や、それに伴う土砂災害や河川の氾濫などの自然災害が日本各地で発生し、多くの尊い人命と家屋などに大きな被害をもたらしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに被災された方々に一日でも早く、健やかな日々が訪れることを心からお祈りいたします。幸い東白川村では大きな災害は発生しませんでしたが、こうした自然災害のみならず、近い将来必ず起こると言われる「南海トラフ巨大地震」などにも対応すべく、しっかりとした防災・減災対策の重要性を改めて認識しました。
東白川村においては少子高齢化の急速な進行や過疎化対策だけでなく、経済の活性化、雇用対策、医療・福祉政策、農林業の再生などに、今以上に取り組んでいかなければなりません。特に、子育て環境対策と子供たちへの施策です。私が小学校6年生の時に、神土・五加・越原にあった小学校が「東白川小学校」に統合され同級生が61人の2クラスとなりました。今後は同級生が10人前後と推定されています。「子どもの数は未来そのもの」という言葉を聞きました。国を守り、地域を支え、次の世代を育てていくのもすべて人です。将来、東白川村を担っていく子供たちが生まれ育つ村づくりが、今以上に必要です。
社会の変化するスピードが速く、先の見通せない時代ではありますが、最も確実な将来への備えは東白川村を維持するための人を確保する事、そして育てる事です。ふるさとを思い、夢を持ち、それぞれの長所を伸ばせる教育環境を整える必要性を強く感じます。
こうした中、議会は政策形成や皆様の意見の集約・反映・調整などを通じての意思決定機関として、また執行部の監視・評価機関として、その役割を十分に発揮しながら村民の皆様の社会生活や、福祉の向上に努めなければなりません。議員一人ひとりがその責務を自覚し、議員としてより一層の資質の向上に努めるとともに、議会の改革と活性化に引き続き取り組みながら、村民の皆様のご期待に沿えるよう努めてまいります。厳しさの続く経済情勢の中ではありますが、夢と希望の持てる東白川村を皆様と共に作り上げていきましょう。
そして、この一年が皆様にとりまして、幸多き年になりますよう、心からお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
東白川村議会議長
今井 美道
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