真っ青に澄んだ空のもと、柿の朱色が鮮やかな秋を表しています。今年は残暑が厳しかっただけに、過ごしやすい秋を満喫したいと思っています。
10月には集落座談会を各地で開催し、多くの皆さんに参加いただきありがとうございました。人口減少時代に本格的に突入する今後に向けて、各会場で積極的な人口対策を望む声や運行を始めた「東白川つちのこバス」へのご意見、会場ごとの課題をお聞きすることができ、今後の行財政運営に大いに参考になる機会となりました。
今回の座談会には幹部職員だけでなく、できる限り一般の職員も参加するよう指示を致しました。役場の中にいるだけでは地域と地域の皆さんが見えなくなるので、積極的に参加することによって、若い職員には初めての体験でもあり直接地域の皆さんの声を聴く機会となり、今後の仕事にきっと役立ててくれることと考えています。
総選挙の結果、先行きが見通せない状況になりましたが、地方の置かれた厳しい状況に変わりはありません。
人口減少論に手をこまねいているだけでなく、真の地方創生を敢行し再び地方の特色を発揮して賑わいのある過疎地域を目指さなくてはなりません。
第六次総合計画に掲げた
(1)人口の安定
(2)2,000人規模のインフラにリサイズ
(3)望まれる子育て環境の実現
(4)人生100年時代を迎えた生涯現役の実現
(5)豊かな自然を守り既存の産業の発展と持続性を応援する
以上5項目の目標を実現するため、やるべきことをしっかりと実行・実現してまいらなくてはという思いを強く致しております。
9月・10月と節目となる行事がありました。一つ目は「日本で最も美しい村」連合の資格審査です。本村の持続性ある官民のさまざまな取り組みを審査委員に説明できたと自負しております。結果はまだ出ておりませんが、継続して加盟町村として高いレベルでの評価をいただけると確信した現地審査でした。
次に10月16日に全国、県内各市町村から約200名の参加者を得て「全国木のまちサミット」を本村で開催しました。また、併せて「日本のFSC認証林推進協定」を公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と本村の森林組合など林業関係団体で構成する協議会と東白川村の3団体で締結することができました。本村の森林づくりの活動を世界へ発信することができるようになり、より一層進んだ環境に配慮した木に関する産業の発展が期待できるものとなりました。
11月は全国町村長大会・治水砂防・国民健康保険・簡易水道・山村振興連盟などの全国大会が開催されます。併せて国道41号や濃飛横断自動車道などの本村に関係する国道・県道の道路整備促進について、各分野の令和7年度予算獲得に向けた要望活動を頑張ってまいります。
金木犀(キンモクセイ)の香りに包まれた晩秋の東白川を楽しみつつ健やかにお過ごし下さい。
令和6年11月
東白川村長 今井俊郎
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