村長室から

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短い秋が駆け足で通り過ぎ、立冬、冬至と季節は巡り令和6年も師走(しわす)となりました。

先日「日本で最も美しい村」連合の2回目の加入継続審査を受け、その結果がこのほど届き、B判定で加入継続が認められました。審査項目別の評価と審査員のコメントを紹介してまいります。

◆「日本で最も美しい村」連合加盟村にふさわしい方針と景観をもっているかどうか。
評価→A
「第6次総合計画に村の将来像として豊かな自然を守り伝えることを明記し、持続性を持った村づくりを目指している。また、議会だよりでは毎号、連合のロゴマークを大きく掲げている」

◆連合加盟村にふさわしい魅力的な地域資源を有しているかどうか。
評価→A
「郷土歌舞伎・檜茶太鼓・献茶祭・各神社の獅子舞など地域に根ざした伝統芸能や歴史的に地域と歩んだ祭礼等が継続している。朴葉寿司・白川茶・鶏ちゃん・朴葉餅・へぼなどの地域の素材を活かした食文化や地域が育んだ伝統工芸が存在している」

◆地域の活力を高め、発展させるための住民の自主的な取り組みがあるかどうか
評価→A
「地域住民による景観保全運動があり、地域の景観形成に大きく貢献している。労働者協同組合や読み聞かせボランティアなど民間の活動が盛んにある。美しい村づくり委員会活動や集落支援機構、CATVによる地域コミュニティの醸成が効果を上げている。つちのこフェスタ、お松さま祭りなど独自性のある良質な行事が存在している」

◆入りを増やし、出を制する、経済的な自立を目指す努力があるかどうか。
評価→A
「広域連携を含む、食・住・エネルギーの地域内の自給を高める努力がなされている。FSC、Gクレジットの取り組みや東濃ひのきを核とする林業・木材関連産業の振興、トマトや白川茶を生かしたおいしい食品の生産販売がなされている。村内に旅館や道の駅・女性が活躍する飲食店・レストランや森林キャンプ施設など交流施設が多くある。第三セクターが4事業所あり雇用の確保がなされている。担い手育成事業も充実している」

◆首長の思いやリーダーシップ、今後のビジョン展開がしっかりしているかどうか
評価→A
「持続可能な村づくりのための指針を具体的な形で持っている。子育て支援・女性が働ける村づくりを推進している。健全な財政運営への確かな眼を持ち、民間活力を上手に活用している」

以上がAとして評価を受けた点ですが、課題があるとしてB評価を受けた点は「世襲財産の保全の面で東白川村自然環境保全条例はあるが、景観保全条例が無いこと」「地域の価値を高め、発展させる努力の点で電線、電話線の設置に関するルールや全体の色彩に関するルール、看板の設置に関するルールなどが無いこと」「観光ガイド制度が無いこと」を努力目標として指摘されました。紙面の都合上細部までお伝え出来ませんが、これまでの官民協働で作り上げていただいた村づくりが評価され、全体評価で限りなくAに近いB評価を受けたことを村民の皆様と大いに喜びたいと存じます。

この一年、幸いにも大きな災害もなく越年できることを皆様とともに感謝し、また村政に対するご協力にも感謝申し上げ、来る新年が皆様にとって幸多い年でありますようお祈り申し上げます。

令和6年12月
東白川村長　今井俊郎