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村長室から

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岐阜県東白川村

弥生3月5日は啓蟄(けいちつ)。土の中でじっとしていた虫たちが春を感じて動き出す日とされています。
私も春の気配を感じて活発に動き出したいと一念発起。五黄土星の私の運勢は今月最強運とか。令和5年度を確実に締めくくり、新年度の体制整備や改革の布石をしっかりと準備する月にしたいと考えています。

さて3月は新年度に向けて予算の策定、役場の人事異動、一部組織変更、福祉計画や介護保険計画などを樹立する大切な時期となり、どれもが企業経営でいう「経営計画書」にあたります。
第三セクターの経営で指導を受けており、私が尊敬して止まない高井法博税理士の言葉を引用すると“「経営計画書」とは、会社という集団に目的を与え、個々の構成員に我が社は何のためにこの事業を行い、目標はどこにあるのかを明示し、価値観を共有してベクトル(注釈)を合わせ、目標を達成していくために作成するものである。経営計画書の作成以上に経営者の重要な仕事は無い”と言われています。私もせん越ながら常に東白川村を経営する経営者でありたいという気概をもって村長職を務めていますので、この時期の前述の予算、人事各種計画、協議会での議論などを精力的に実施し、勤勉・誠実をモットーに3期目3年目の年度に向かっていく所存です。
特に最近強く危機感を持ったのは、先に報道のあった2050年の生産年齢人口(15歳から65歳)の減少率が、2020年との比較で、本村は65.4%減少するという人口問題研究所の発表です。将来、本当に働き手が少なくなることを予測しています。生産年齢人口だけでなく、人口減少に伴う地域の活力の減退について手をこまねいて見ているわけにはいかないので、人材の確保や事業承継、地域おこし協力隊の登用など種まきの事業として積極的に取り組む必要があると思っております。民間の事業者の皆様も歩調を合わせて積極的にこの問題に取り組んでいただきたいと感じております。

さて3月は胸キュンな別れと旅立ちの月でもあります。卒業、就職など新年度に向けて準備を進める中、災害や病気で苦労しておられる方々にも少し思いを寄せながら、平穏無事を感謝し、次のステップに果敢に挑戦されるよう心からのエールを贈ります。
寒暖の差の激しい昨今ですが、皆様体調管理に留意され、健やかにお過ごしいただくことを願っています。
(注釈)ベクトル…考え方や物事の方向

令和6年3月
東白川村長 今井俊郎

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