1月に発生した能登半島地震について、総務省の「応急対策職員派遣制度」に基づき、岐阜県は石川県鹿島郡中能登町と輪島市の対たいこう口支援団体※に指定されました。これを受け、村も1月15日から職員9名を派遣しました。(3月15日現在)支援に携わった職員のレポートを紹介します。
対口支援…複数の自治体が被災した時に支援を受ける側・する側の自治体を1対1に組み合わせ混乱と支援の偏りを防ぐ
【石川県鹿島郡中能登町での罹災証明等申請受付】
派遣期間:1月15日(月)~18日(木)
▽派遣職員
地域振興課 藤友賢治 係長
▽派遣場所
中能登町役場行政サービス庁舎
〈業務内容〉
罹災証明書の申請受付
被災届出書の申請受付
申請受付時に住民の方から地震が起きた時の怖さや家の破損状況、これからの不安など、いろいろなお話を聞かせてもらいました。それでも「わざわざ岐阜から来てくれてありがとう」と言われ、うれしい気持ちと自分にできることの小ささを実感しました。
罹災証明書や被災届出書の申請には必要な物があります。町が事前に住民へ周知していたと思いますが、正しく伝わっていない状態でした。災害発生後では正しい情報が正しく得られない可能性もあります。事前に必要な情報を得ていると少し心の余裕ができるのかなと思いました。
【石川県輪島市鳳至(ふげし)小学校体育館で避難所支援】
派遣期間:1月27日(土)~2月3日(土)
▽派遣職員
地域振興課 辻普稔 係長
産業振興課 安江隼人 主任
〈業務内容〉
避難所運営支援(避難者名簿の確認と更新、支援物資の在庫管理、炊出しの配膳、トイレ掃除等)
発災1か月後でも仕事や教育・介護のため約150人の避難者が生活し、約8割が高齢者でした。また、壊滅的な被害を受け現在でも断水が続き洗濯に苦慮されていました。
想像を超える被害状況で二次避難をしたいがさまざまな理由で避難所での生活をされていました。いつ起こるかわからない災害に対し他人事ではなく自分事として捉え、もしもに備えられるかが、生死を分ける鍵だと実感しました。
【石川県中能登町内の家屋被害調査】
派遣期間:2月9日(金)~12日(月)
▽派遣職員
村民課 大坪重哉 主事
総務課 水谷翔和 主事
▽派遣場所
中能登町役場、中能登町内
〈業務内容〉
家屋被害調査一次調査(家屋の傾きと外観から被害状況を判定)
電気水道は復旧しており、コンビニなどの店舗も営業していました。しかし、通行止めや倒壊した家屋も多くあり、復興には時間がかかりそうです。
もしも、住まいが被災した時は被害状況を写真で記録していると罹災証明の取得に役立ちます。家屋の修繕前の状態や水害の場合は浸水の跡等、後からでも分かるようにしておくと良いと思います。
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