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村長室から

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岐阜県東白川村

春は名のみの如(ごと)く表寒い日が続き中学校、小学校の卒業式も肌寒い日となりました。しかし、卒業生の元気な歌声と笑顔に救われ、心温まる卒業式となりました。卒業生の前途に幸多かれとお祈りしております。

本稿では、令和6年度予算のなかで、特に力を入れた重点項目について説明してまいります。
令和6年度予算では
(1)人口の安定を図る
(2)人口規模に合った社会インフラの整備
(3)人生100年時代に向けた対応
(4)地域資源の活用
(5)自然を守る取組
の5項目を重点項目としました。少し詳しく説明してまいりますと
人口の安定とは、減り続ける村の人口を何とか現在の水準で維持するため、引き続き集落支援機構(移住定住サポートセンター)の事業を充実し、移住・定住政策を推進します。新たな取り組みとしては、新しくパンフレットを作成し、東京や大阪などの大都市での移住フェアなどでPR活動を実施します。
人口規模に合った社会インフラの整備とは、既存の施設の有効活用や廃止も含めた検討、また誰もが気軽に利用できる地域公共交通の再編を目指します。
人生100年時代に向けた対応では、帯状疱疹ワクチン接種や新型コロナウイルス感染症のワクチン接種、各健康教室の開催、高齢の方々の見守りなど、健康福祉政策の充実と人生100年時代を見据えた健康づくり推進計画の樹立を目指してまいります。
地域資源の活用では、村の資源を活用した農林業振興、地域活性化を図ります。具体的には「つちのこフェスタ」などのイベントの開催や民間活力によるイベントの開催支援、林業振興では「全国木のまちサミット」の開催、トマト選果場の選果機の更新、第3セクターや森林組合、商工会などの経済団体の支援、各事業所の支援などを幅広く展開してまいります。
自然を守る取組では、環境対策に力を入れ、カーボンクレジットの森林、農地での展開、美しい村事業、河川の環境整備、老朽化した浄化槽の長寿命化を図るための更新と修繕の補助制度を新設いたします。また、生ごみ処理機やコンポストの購入補助制度も復活いたします。
一方で財政規律の観点では村の借金である村債を2億1,470万円に抑える一方で、返済額は3億7,461万円とし借入額を返済額より低く抑え借金が増えない予算といたしました。
また、令和6年度以降、人口規模に合った行政を目指すため若手の職員による「行財政改革特別プロジェクトチーム」の発足を指示しました。

アフターコロナといわれ沈静化したように思われます新型コロナウイルス感染症ですが、感染性、病原性が弱まったわけではなく、4月末から5月の大型連休を控え人流が活発になる季節であり油断大敵であると思います。過去、連休明けに流行拡大があったことも忘れずに、十分注意して美しい東白川村の春を楽しみ健やかにお過ごし下さい。

令和6年4月
東白川村長 今井俊郎

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