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村長室から

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岐阜県東白川村

初夏から盛夏へ季節が移るこの時季。恵みの雨も降りすぎると災害が心配になり、長引く梅雨には太陽が恋しくなるのに、梅雨明けとなれば去年のような暑い夏が来るかと思うとそれもまた辛い。人間の欲ほど深いものは無いといいます。七夕の短冊に皆さんは何を願いますか。私は何事も中庸が肝心と思う今日この頃です。

さて、村が出資する第三セクターの令和5年度決算が出そろいましたので、各社の決算状況をこの紙面で報告します。
・(株)東白川
誘致企業である岐阜部品(株)様とマツオカ様の社屋・工場・店舗を賃貸する事業と、賃貸住宅・エコトピア住宅の管理、シルバー人材センターの管理運営業務を継続して実施しました。マツオカ様の店舗と駐車場の修繕、管理する住宅のリフォーム工事を実施。令和5年度は103万9千円の赤字決算でしたが問題のない決算と言えます。
・みのりの郷東白川(株)
村の約半分の水田の農作業を農家や集落営農組合から受託するとともに、ライスセンターの運営も行っています。この他、野菜生産、しめ縄用ワラの生産販売を行っています。令和5年度は側状田植機2台を、県と村の補助金を活用して導入しました。また、地域おこし協力隊を卒業した職員を正社員として雇用し、農業の担い手の育成確保に努めております。また、設立以来の課題であった本社事務所について、農協の旧越原事業所を村から借受け、事業活動の拠点として整備しました。
収支決算については約233万円の赤字を計上するに至りました。この会社は米生産・茶生産において重要な役割を担っていますが、どの事業も売上増加が見込めず不採算となっており、ある程度村からの支援が必要であり、令和6年度では人件費補助と修繕費の一部補助を予算化しております。
・(株)ふるさと企画
主力商品のトマトジュース生産について、トマト価格の異常高騰や近隣地域において栽培品種が桃太郎から麗月系に替わるなどしたため、原材料調達に苦慮し予定量の生産ができませんでした。一方で農業生産部門では、トマトの高値が要因となり大きな利益を出すことができました。
令和5年度の営業収支は47万1千円の赤字でしたが、営業外収支を合わせた当期経常利益は152万8千円の黒字決算ができました。令和6年度(今年度)から名古屋女子大学越原学舎の給食業務が本格的に再開することや、麗月系のトマトに対応した「新とまとのまんま」の生産開始、農業部門の充実などで利益確保を目指してまいります。
・(有)新世紀工房
村の特産である白川茶の販売と、村の顔である道の駅の営業に全力を挙げて取り組んでいます。令和5年度は営業社員の退職と前年度のような茶販売への助成が無い状況で内部統制に苦慮しながらも、コロナ明けの効果と茶の里会館部門、カフェ部門の収益性の改善、村による借入金の利息軽減措置の効果により221万5千円の黒字を計上することができました。令和6年度は主力の茶販売と店舗売上の確保に注力し、借入金の返済財源を利益で確保すべく努力してまいります。

イベントの開催や鮎釣りで今年も村中が賑やかになる季節です。熱中症への対策も忘れることなく健やかにお過ごし下さい。

令和6年7月
東白川村長 今井俊郎

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