読み聞かせボランティア夢風船が今年と来年に「戦後80年 せんそうとへいわ」と題した3部作を企画しました。来年、戦後80年の節目を迎える前に戦争への思いを語り継ぎ、平和の大切さを再確認することを目的に行われます。
◆第1部 被爆体験記朗読会
6月28日(金)中学校で生徒48名が、29日(土)はなのき別館ふれあいホールにて村内外から約100名が耳を傾けました。講師には国立広島原爆死没者追悼平和祈念館から派遣された被爆朗読ボランティアの笠間雅一さんを迎えました。朗読会は2日間同じ内容で「見る」「聴く」「読む」をキーワードとした3部構成で行われました。
◇見る
原子爆弾の被害や被爆の実像をまとめた「被爆の爪痕~原爆被害の概要~」のDVDを鑑賞しました。熱線・爆風・放射線によって一瞬で命を消された当時の悲惨な被爆状況について写真と映像を視聴しました。
◇聴く
笠間さんと読み聞かせボランティア夢風船が原爆体験記と原爆詩を朗読しました。笠間さんは「1人ひとりの日常がありその方が亡くなったことで周りの多くの悲しみがあった事を感じ取ってほしい」と伝えました。
◇読む
原爆詩作者の気持ちに近づけることを目的に参加者が心に刺さった詩を思いを込めて読み上げました。原爆で亡くなった顔も知らない父への募る思いが詠まれた詩等を自分に置き換えて想像しながら朗読しました。
参加者の女性は「戦争についての語り部がだんだんと減っていくので、若い世代で受け継いでいってほしい」と話しました。また中学生は「授業では分からなかった被爆者の思いを知ることができ、想像以上に悲惨な状況だということがわかった」、「生まれてくる時代が80年違うだけで世の中が全然違うと思った。今の時代に感謝したい」と話しました。幅広い年代が「せんそうとへいわ」を考えるきっかけとなりました。
◆今後の予定
◇第二部
ドキュメンタリー「村と戦争」村内3会場で上映会(上映時間約70分、無料上映)
「村と戦争」は1995年に東海テレビ制作の東白川村が体験した戦争の記憶映像
開催概要:
※いずれも13時開場、13時30分上映
・10月6日(日)鮎ケ瀬会館
・10月20日(日)越原センター
・11月24日(日)ほほえみサロン
◇第三部
読み聞かせボランティア夢風船朗読会
「戦後80年~せんそうとへいわ」と題した夢風船による朗読会
2025年6月22日(日)はなのき会館で開催
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