食中毒は1年を通じて発生する可能性があります。6月から9月頃の気温や湿度が高くなる時期は細菌による食中毒が増加します。食中毒を引き起こすと腹痛・吐き気・下痢等が発症します。
昨年度、岐阜県の食中毒発生状況は21件、患者数530名です。今年度は既に3回の食中毒警報が岐阜県健康福祉部から発令されています。(8月5日時点)家庭での食品の取扱いに気を付けましょう。
◆食中毒の主な原因と予防方法(6月~9月頃)
◇アニサキス(寄生虫)
魚介類に寄生する虫の一種。年間通じて全国的に被害が多い。
症状:
みぞおちに激痛、悪心、嘔吐「急性胃アニサキス症」(食後2~8時間後に発症)
下腹部に激痛、筋膜炎症状「急性腸アニサキス症」(食後10時間後以降に発症)
予防方法:
・新鮮な魚を選び、丸ごと1匹購入した際には速やかに内臓を取り除く
・アニサキスの幼虫が寄生していないか目視で確認し取り除く
・冷凍(‐20度で24時間以上)・加熱(70度以上)処理し、幼虫を死滅させる
◇カンピロバクター(細菌)
鶏や牛等の肉に付着、肝臓(レバー)の内部に存在する細菌。
症状:発熱、腹痛、下痢、吐き気(食後2日~7日に発症)
予防方法:
「細菌性食中毒予防の3原則」
食品の取扱いをきちんと守り、食中毒を予防しましょう
(1)細菌を食べ物に「つけない」
・調理前後や食事の前等、こまめに手洗いする
・生鮮食品を扱った包丁やまな板等の調理器具は洗ってから熱湯をかけ消毒する
・清潔な食器に料理を盛り付ける
(2)食べ物に付着した細菌を「増やさない」
・生鮮食品等の温度管理が必要な食品を購入したら早めに帰宅する
・冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は‐15度以下に維持する
・調理前後に関わらず食品を長く室温で放置しない
(3)食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
・加熱調理の食品は十分に加熱する。電子レンジを使用する際も調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は時々かき混ぜ、全体に熱を通す
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