■認知症、こんなときどうするシリーズ その3 ~得意なことができなくなった~
認知症になると、順序立てて物事を進めることが苦手になり、「今何をしていて、何をすべきか」「次に何をすればよいか」が分からなくなってしまいます。昔から料理が得意だったAさんは、久々に帰省した孫のために得意なカレーを作ろうとしましたが、何から始めればよいか分からず、呆然と立ち尽くしてしまいました。その後Aさんは、この失敗から自信を失くし、徐々に料理をしなくなってしまいました。
○1つずつやってみよう
同時に2つ以上の作業は難しくなりますが、1つの作業であれば問題なくできることが多いので、一緒に声をかけながら作業を行うことが大切です。Aさんの場合「まず、人参から切ろう」「次は、じゃがいもを切ろう」と一つ一つ家族が声をかけることで最後までカレーを作ることができます。足りない部分をサポートすれば、本人の自信は取り戻せますし、別の物事に対しての意欲にもつながります。
本人のできない部分に目を向けるのではなく、できる部分に目を向けてみることで、認知症になってもできる役割はたくさんあります。
地域包括支援センターへ!!
【電話】0574-74-0808
白川町地域包括支援センターは、基幹相談支援センター及び成年後見支援センターを併設しています。
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