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ゆうきハートネットが取り組む有機農業と里山の暮らし

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岐阜県白川町

飛騨川・木曽川流域の流域自給

■流域自給で消費者と交流
ゆうきハートネットの大きな特徴として、名古屋の消費者グループと交流を持つことがあります。
そこには同じ木曽川流域の中で、上流域である白川の有機農家は下流域を想って環境に配慮した農業を営み、下流域である名古屋の消費者は上流域の有機農家を買い支え、時には農家の元へ足を運んでその取り組みを学ぶという関係があります。ゆうきハートネットでは、この関係による取り組みを流域自給と呼んでいます。
流域自給という概念は、名古屋の消費者グループのひとつである「くらしを耕す会」で提唱された、消費者の視点によるものでしたが、この関係と取り組みはゆうきハートネット発足前から今も続いており、ただ野菜を売る者と買う者というだけでなく、同じ川の流域で暮らす者同士が繋がりを持ち、お互いを思いやり交流しながら自給していくという考え方は、現在のゆうきハートネットでも活動の基盤となる重要な概念です。


■オーガニック食材を探すならココをチェック!
○お野菜ボックス
有機農家の多くが、旬な野菜を定期的に直接自宅へ配送する定期便サービスで有機野菜を提供しています。

○オーガニック専門店
名古屋のオーガニック商品専門のスーパー「旬楽膳」や美濃加茂の自然食品店「わらべ村」と提携しています。

○オーガニック朝市
名古屋のオアシス21では毎週土曜日にオーガニック朝市が開かれます。この朝市では就農相談も行われており、これをきっかけに白川町で就農した農家さんも少なくありません。

○野菜村チャオ・とれったひろば
JA めぐみのが運営するとれったひろば可児店にはゆうきハートネットのコーナーがあります。
また、白川町でも野菜村チャオで有機野菜が提供されています。


ゆうきハートネットのもうひとつの特徴に、メンバーそれぞれが個人事業主であり、経営方針や有機栽培に使用する肥料の考え方もそれぞれで異なることがあります。
そして、流域自給や環境保全を志す彼らの経営方針は、地域での取り組みに繋がってきます。子どもが地元の食材に親しめるよう給食に有機食材を使用する取り組みや、ライスセンターから出る籾殻などを堆肥にする地域資源の循環の取り組み、そして移住定住にも繋がる就農支援の取り組みなど、まちづくりにも大きく貢献しています。
また、サウナや地ビール、お菓子作りなど、農業以外の事業に取り組む農家もあり、これらの働き方は半農半Xと呼ばれています。
白川町の有機農家のほとんどが家族経営などの「小さな農家」であり、それひとつで生計を立てることが難しいと言われる有機農業のほかに、思い思いの事業や取り組みに挑戦しながら里山暮らしを

■ゆうきハートネットでまちづくりに取り組む農家さん
◆有機イチゴ×有機の給食
長谷川泰幸さん
○プロフィール
活動地区:佐見
取扱作物:有機のイチゴ・野菜・水稲
主な肩書:ゆうきハートネット理事
暮らしを耕す会役員

○主な取り組み
長谷川さんは佐見に移住してイチゴなどの有機栽培を行っています。
加えて、ゆうきハートネットで学校給食に有機の食材を使用する取り組みを行うほか、名古屋の消費者グループ「くらしを耕す会」の役員として有機の普及に取り組んでいます。

◆有機野菜×堆肥の学校
高谷裕一郎さん
○プロフィール
活動地区:黒川
取扱作物:有機の野菜・水稲
主な肩書:ゆうきハートネット理事
堆肥の学校主催

○主な取り組み
高谷さんは黒川に移住して有機野菜を栽培しています。また、土壌医の資格を活かして農業に置ける土の大切さを教える「堆肥の学校」を主催するほか、地域の籾殻やおから、生ごみなどを堆肥化することで地域資源の循環に取り組んでいます。

◆慣行と有機×就農支援
佐伯薫さん
○プロフィール
活動地区:切井
取扱作物:トマト、有機の水稲
主な肩書:ゆうきハートネット会長
美濃白川夏秋トマト部会役員

○主な取り組み
佐伯さんは地元切井でトマト農家をする傍らで、水稲の有機栽培にも挑戦しています。ゆうきハートネットの代表も務める佐伯さんは、町外からのIターン就農を希望する方の相談役として白川町内の就農支援に取り組んでいます。

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