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オーガニックビレッジ宣言

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岐阜県白川町

■有機農業に地域ぐるみで取り組む町
令和5年3月29日、白川町は有機農業に地域ぐるみで取り組む町として「オーガニックビレッジ」を宣言しました。
白川町の有機農業は、平成10年に10人ほどの農家が集まり、米や大豆を中心とした有機農業の勉強会として始まりました。ゆうきハートネットと名づけられたこの団体は、有機農業推進法のモデル事業で佐見に結びの家を設置したことを機に、平成23年にNPO法人化されました。その後、黒川マルケが設置されると、就農研修の受け入れや消費者との交流がスムーズにできるようになり、現在ではIターンの就農希望者を受け入れられる体制が確立されています。
ゆうきハートネットは有機農家が中心となって販売促進、技術向上、就農支援、体験交流の4つの事業に取り組んでいますが、その中で移住促進や学校給食、地域資源の循環、そして子どもの農体験など、多くの面で白川町のまちづくりにも貢献しています。このことが認められ、平成31年度の農林水産祭では「豊かなむらづくり」部門で内閣総理大臣賞を受賞しました。こうして白川町は全国から「有機農業の町」として注目され、ゆうきハートネットには視察の問い合わせが多く寄せられるようになりました。
白川町では、今後もゆうきハートネットと岐阜県、そしてめぐみの農業協同組合らと構成する有機の里づくり協議会が中心となり、白川町内の有機農業を推進していくための取り組みを進めていきます。

■白川町オーガニックビレッジ宣言
1998年、白川町内の有機農業者で組織する「ゆうきハートネット」が中心となり、小さなテーブルから町内有機農業の取り組みがスタートしました。
世界共通の目標である「SDGs」への世界的な取り組み、国が目標として掲げる「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて、持続可能な食料生産システムの構築と、地域環境にやさしい農業が求められています。
本町への移住の選択肢として、有機農家の暮らしを目指して、まちに移住される方が増えています。移住される方と、白川町のつながりを築いてきたのが「ゆうきハートネット」であり、関係人口を増やす取り組みを続けています。
木曽川流域での暮らしが安全で、安心に、そして持続的に繋がっていくことを、上流の里山で暮らす私たちが心掛けていくことで、人・食料・経済の好循環が生まれると信じています。町内5河川の流域で暮らす白川町民にとって、流域での考え方は、とても大事にしています。

田んぼにいるたくさんの小さな生き物
畑でゆらめく色とりどりの草花
山から湧き出るおいしい水

当たり前に傍受している自然の恵みが、当たり前じゃなくなってしまわないように、子どもたちの世代へと残していきたい。里山とまちが有機的につながり続ける世界。わくわくする未来を子どもたちにつなぐ。
白川町では、有機農業の推進について、“ゆうきハートネット”を中心としながら、みんなの想いが活きる・つながる・広がるまちを目指して、ここに「オーガニックビレッジ」を宣言します。

令和5年3月29日
白川町長 佐伯正貴

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