文字サイズ
自治体の皆さまへ

町立図書館開館20周年 楽集館だより

6/30

岐阜県白川町

下記の予定等は、状況により変更することがあります。
すぐメール・ホームページなどでご確認下さい。

■3月のカレンダー・イベント

■お知らせ
▽2023年貸し出しベスト3

■新着本紹介
▽スピノザの診察室
著者/夏川草介 発行/水鈴社
内科医・雄町哲郎は、将来を嘱望された凄腕医師だった。大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を哲郎のもとに送り込むが…。

▽平安時代の絵事典
著者/成美堂出版編集部 発行/成美堂出版
当時の生活をコミカルに再現したイラストに丁寧な説明を添えて、平安時代の生活風俗や習慣を紹介。

▽用具室の日曜日
著者/村上しいこ 発行/講談社
ここは、まんねん小学校の用具室。日曜日、「こどもまつり」にでかけた道具たちは、手品師のおじさんと出会って…。

▽わたしたちのケーキのわけかた
著者/キムヒョウン 発行/偕成社
わたしたちは5人きょうだい。パックに入った牛乳から、扇風機の風、たったひとりのおじさんまで…。5人でどうわける?

■今月のMINI GALLERY and THEME BOOK
・ミニギャラリー 「帯タペストリー展」
・テーマブック 「子どもや若者のこころに寄り添って」

■館長だより
▽梅も桃も春の喜び
歌川広重の梅の浮世絵「亀戸梅屋舗」は、梅の幹が手前に大きく描かれた斬新な構図で、ゴッホも模写したことで有名です。枝に咲く梅の小花は何とも可憐で春の訪れを寿ぐ思いが表れています。梶よう子「広重ブルー」を読むと、広重作品の躍動感の背景が伝わってきます。
梅の次は桃。桃と言えば「雛祭り」。京都御所の特別拝観ツアーに参加し、白砂の広大な庭先に紫宸殿を見たときは圧倒されました。中央18段の大階段の両脇に左近の桜、右近の橘。まさにお雛様そのもの。きらびやかな平安絵巻を連想させましたが、そもそも雛祭りは、和紙で作った紙びなに自分の災厄を託して川に流す行事だったそうです。時代につれて変遷し、今では「たのしいひなまつり」に歌われる心弾むお祝い行事です。
娘を授かった時、赤ん坊の自分の面倒を見てくれた叔母が大層喜び、雛段飾りを選んでくれました。巡りくる春は、雛飾りと共に、亡き叔母を偲ぶ季節です。重松清の「季節風・春」には、まるで同じように身内に見守られてきた自分に出会える短編がいくつも収められています。
梅も桃も春の喜び。自然の力、書物の力を借りて希望の湧く春にしたいものです。

開館時間:
平日 午前9時~午後7時
土・日・祝日 午前9時~午後6時
本の除菌機をご利用ください。

問合せ:美濃白川楽集館
【電話】74-1022

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU