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しらとぴあ地域医療の実践43年

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岐阜県白川町

■トリプル受賞
・日本医師会赤ひげ大賞の医療功労賞
・関西医大森本園子賞医療功労賞
・読売新聞・厚生労働本省第52回医療功労賞
この度受賞にあたり、特別に野尻眞院長に寄稿していただきました

昭和21年5月5日初代野尻元廣が白水館医院を開業し、創立78年が経過した。
私は2代目を継ぐべく小学6年から名古屋に出て明和高校から関西医科大学に学んだ。
その間中学3年の15歳の時、父親を病気で亡くし親の意志を継ぎ医師を志した。
医療・保健・福祉・健康の4本を柱に昭和56年12月1日白川病院を新築移転し、「地域のみな様の健康と生命を守る」を理念に124床の病院を経営。住宅・地域の概念をα・βとして加え、『しらとぴあ(白川のユートピア)』と称して総合的医療を展開。

(1)医療:日本病院会の総合診療医を取得し、医療・歯科・東洋医学も含んだ医療を展開。

(2)保健:1989年より便潜血2回法で白川町大腸がん検診を勧めて35年間、女性の大腸がん死亡率はSMR(標準化死亡比)で31.9と3分の1になり、(平成24年3月19日)岐阜県がん対策推進功労者表彰を受けた。当時の厚生労働事務次官辻哲夫氏が白川方式に気付き、国の予防検診とし、各町村別『がん検診』が始まっている。2000年より前立腺癌は岐阜県初PSA検査を勧め多くの早期前立腺癌を診断・治療してきた。

(3)福祉:1994年社会福祉法人白泉会特老サンシャイン美濃白川を創設した。2023年6月サンシャイン美濃白川は社会福祉協議会と合併した。

(4)健康:健康増進のために130回に及ぶ病院主催スポーツ大会を開催。白川町人口は7,300人で100歳以上は17人存在し、100歳以上の人が他地域と比べ6倍程度と長寿の町。日本園芸療法学会副理事長として院内で園芸療法を、日本音楽療法士も在籍し音楽療法も展開。

(5)α住宅:2010年6月「健遊館」高齢者マンションを併設し、36人の入居で運営中
β地域:地域包括ケア・キュアシステムを総合的に進める。

令和5年3月3日日本医師会第11回赤ひげ賞の医療功労賞を受賞。続いて母校の同窓会より森本園子賞医療功労賞を受賞。令和6年3月読売新聞・厚生労働本省第52回医療功労賞を受賞した。小規模地域医療病院として職員共々苦労し知恵を絞って世の中に先駆けること15年以上、少子・超高齢・少数化社会の最先端で展開してきたことがこの度全国的に評価されたと考える。平均寿命が県内1位でアウトカムは健康寿命延伸(ピンピンコロリ)を目指します。野尻元廣が白水館医院を開業してから78年目になる白川病院は「地域医療のメッカ」となった白川町を3代で更に支えていきたい。

文責:医療法人白水会 白川病院 院長・理事長 野尻眞

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