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“長寿のまち” 白川町で元気に長生き!(1)

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岐阜県白川町

■白川町は岐阜県一の〝長寿のまち〞
今、日本では高齢化が進んでいます。白川町もその例外ではなく、令和6年7月現在、白川町の高齢化率(65歳以上の人口の割合)は48.1%で、町民の約半数が高齢者となっています。この数字は、全国や岐阜県の高齢化率と比較しても高い割合です。
そんな白川町は、実は岐阜県で一番〝長寿のまち〞でもあります。100歳以上の人口の割合は岐阜県内トップ。18名の100歳以上の方がいらっしゃいます。さらに、町内の各地域でサロン活動や健康づくりの取り組みが積極的に行われていることや、幸福を感じている高齢者の割合が高いことから、毎日を楽しく過ごしながら歳を重ねている、元気なお年寄りが多いまちともいえます。
今回は、白川町で暮らすご長寿さんのインタビューや、町内で行われている健康づくり・生きがいづくりにつながる取り組みを取材し、いつまでも元気に暮らせる生き方を探ります。

■データで見る“長寿のまち”
◇白川町の人口と高齢化率の推移・推計
今後、白川町の人口は減少していき、高齢化率が上がる見込みとなっています

資料:平成7~令和2年は国勢調査、令和7年以降は国立社会保障・人口問題研究所による推計(令和5年推計)

◇100歳以上の人口の割合
白川町の100歳以上の人口の割合は、岐阜県や全国の割合と比べて高くなっています

資料:令和2年国勢調査

◇幸福度アンケート
白川町に住む80歳以上の方のうち、約6割が高い幸福度を感じています

資料:地域福祉に関するアンケート調査(令和5年実施)

■祝100歳! ご長寿さんにインタビュー
安江時子(やすえ ときこ)さん(100歳)
白川町下佐見地区出身。現在は上佐見地区に次男夫婦と3人で暮らす。

◇孫は7人、ひ孫は9人。息子夫婦と穏やかに暮らす。
令和6年5月1日に100歳の紀寿を迎えた安江時子さん。大正13年に7人兄弟の次女として生まれ、子どもの頃はよく歳の離れた弟さんの子守をしていたといいます。若い頃は名古屋で洋裁を習っていたこともありました。故郷の白川町に戻って結婚した後は、3人のお子さんに恵まれ、現在は次男とお嫁さんと一緒に3人で暮らしています。孫は7人、ひ孫は9人います。
最近はデイサービスや通院以外の外出は少なくなりましたが、数年前までは近所の仲間とゲートボールをしたり、畑仕事に精を出したりして、当時は真っ黒に日焼けをしていたのだとか。今は毎朝7時ごろに起きて、のんびりと毎日を過ごしています。「家におると退屈やで、何かやらんといかんと思ってねえ」と、見せてくれたのは数冊のノート。そこには、植物や動物、昆虫のカラフルなイラストがびっしりと描き込まれていました。時子さんは昔から絵を描くことが好きだったんだそう。さらに、以前通っていた「お達者教室」(5p参照)のプリントを今も大切に活用して、「脳トレ」にも励んでいます。
「元気の秘訣?なんだろうねえ」と笑う時子さんですが、なんと、骨密度は97%!しゃんとした姿勢で、足腰も丈夫です。食事は基本的に何でも食べて、特にお寿司と白川町の郷土料理でもある朴葉寿司が好物。梅干しも毎日食べています。
取材中、とても楽しそうに話してくださった時子さん。「長生きをすると同級生や兄弟姉妹が亡くなってしまって寂しいけど、ひ孫に会えるのはうれしいね」。そういって目を細め、嬉しそうに微笑む姿がとても印象的でした。

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