夏の風物詩と言えば「花火」。
白川町でも毎年、各地区のお祭りやイベントで、花火が夜空を綺麗に彩っています。白川町には、見た人に感動を与え、心を震わす花火の演出家がいます。打上げ花火だけではなく、空に向かい火柱を噴き上げる手筒花火にも取り組む「白川手筒会」の歴史と活動に迫ります。
■白川手筒会「夢花火」 炎の鼓動
◆01 白川町への“熱い想い”
白川手筒会の歴史は、平成16年、当時の自治協議会の役員だった故土屋重則さんを発起人として始まりました。
「若者たちの力を借りながら、白川町をより活性化していきたい」と、他ではあまり取り組まれていない「手筒花火」に着目し、一緒にやろうと若者たちに呼びかけました。今では、町内在住の多種多様な職業に従事する19名の会員を擁しています。町内の花火事業だけにとどまらず、町外での活動やラフティング事業、被災地支援など様々な取り組みをとおして、白川町を積極的に盛り上げています。
◆02 裏方としての重要な役割
白川手筒会が活動の中で大切にしていることは、白川町の一員として、白川町を積極的に盛り上げたいという想いと、子どもたちの記憶に残る思い出を作ってあげたいという想いを持って取り組むことだと言います。その強い想いを体現するため、準備の段階から一生懸命取り組みます。8月10日に行われた白川口納涼夏祭りのための準備に密着した時の様子をご紹介します。
※写真は本紙をご覧ください。
≪手筒花火の準備(1)≫
・花火の素となる材料(火薬+チタン+焼酎)をしっかり混ぜ合わせます。
・混ぜ合わせた材料を筒に詰めた後、ハネ※1と新聞紙を加え、再度機械で詰めます。
※1 手筒花火の演出のひとつ。花火の最後に大きな音を立てて筒の下から火の粉を噴き出させるために仕込む火薬のこと。
・2012年に作られた花火の制作工場。安全に配慮しながら、花火作りに取り組んでいます。
≪手筒花火の準備(2)≫
・手筒花火の筒を藁の縄で巻きます。持ち手の部分は、三つ編みにして結びます。
・心を込めて作られた手筒花火の完成!
≪打上げ花火の準備≫
・東消防署の職員の方の検査が行われました。安全への配慮も忘れません。
・猛暑の中、手筒花火の準備と並行して、打上げ花火の準備も進めます。
≪花火の様子≫
・円陣を組んで、心を一つに。来場者の記憶に残るパフォーマンスをします。
・パフォーマンスの後は、片付けです。最後までしっかりとやりきります!記憶に残る最高の花火でした!
◆03 来場者からの声
・近くで見る花火は、とても迫力があって綺麗でした!また来年も見たいです!(山田なみえさん)
・白川口の迫力ある手筒花火が毎年楽しみです。今年も最高でした!(樋口彩さん)
・とても綺麗な花火で感動しました!(桐山佐良さん)
・首がどうにかなりそうなくらい花火との距離が近くて、想像以上の迫力でした!手筒花火も迫力がすごく、かっこよかったです!(與座可南子さん)
・毎年楽しみにしている白川の花火。わくわくしながら待っていたら、大好きな音楽と共に夜空いっぱいにでっかい花火で大興奮!今年も素敵な夏を堪能させていただきました。スタッフの方々、毎年ありがとうございます。(藤井佐知さん)
・ぼくのすきな音楽ときれいな花火が合っててキレイでした!お友だちといっしょに花火を見れてたのしかったので、来年もまたみんなといっしょに見たいです。(優成さん)
・きょねんみたはなびはこわくてずっとないてました。ことしのはなびははじまるまえはドキドキしていたけど、さいごまでちゃんとみられました。とてもキレイでした!(陽菜さん)
◆04 白川手筒会のこれから
まず、全国各地で自然災害が発生している中、例年通り夏祭りで手筒・打上げ花火ができることに感謝しています。
手筒・打上げ花火などを通じて、白川町の各地域の活性化に協力できればと思い活動しています。「白川口納涼夏祭りの花火を毎年楽しみにしている」という声を聞くと嬉しく思いますし、やりがいを感じます。
今後も今まで通り、白川手筒会メンバーそれぞれの想いで各地域での活動に協力し、地元に貢献したいと考えています。
(白川手筒会代表 福田浩司さん)
◇白川手筒会への加入・問い合わせについて
白川町への強い想いや熱意のある方でしたら、基本的に誰でも加入できます。
花火に関わる活動には、年1回(春)の煙火講習※2を受講する必要があります。
連絡先:【電話】090-9893-1376(白川手筒会理事 竹腰哲也)
※2 日本煙火協会が義務付けている煙火消費従事者の技能を証明するために必要な煙火消費保安手帳交付のための講習。
花火に関する事故防止について正しく理解することで、安全に取り組むことができます。
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