皆さんは、「オーラルフレイル」という言葉をご存じですか。オーラルは「口腔(こうくう)」、フレイルは「虚弱」という意味で、日本で考案された造語です。口の筋力や活力が衰えたり、歯や口の機能が低下したりすることを言います。
オーラルフレイルは、発音がはっきりしない、食べこぼしやかめない食品が増えた、口が乾燥するなど些細(ささい)な症状から始まります。見逃しやすく、気が付きにくい特徴がある反面、早めに気付いてしっかり対策すれば、機能低下を緩やかにし、失われつつある機能を回復させる可能性があります。
下の表は、自分がオーラルフレイルかどうか確認できるチェック表です。自分の状態を確認してみましょう。
◆オーラルフレイルセルフチェック表
次の質問に「はい」か「いいえ」で回答して、自分のオーラルフレイルの危険性を確認してみましょう。合計点数が0~2点の場合は危険性が低い、3点の場合は危険性あり、4点以上の場合は危険性が高い状態です。
オーラルフレイルは、高齢期の人とのつながりや生活の広がり、外出機会の減少、精神的な衰えなどにも影響し、高齢者の生活の質を落とすだけでなく、さまざまな病気を引き起こし、心身の機能低下につながる危険性を高めます。
75歳以上の人は「ぎふ・さわやか口腔健診」を毎年受けることができます。むし歯や歯周病はもちろん、食べることに大きく関わる唇や舌の動き、飲み込みの状態を確認することができる健診です。毎日の口腔ケアに加え、ぜひ健診を受けましょう。
問合せ:健康課成人保健係
【電話】66-1365
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