声をカタチに 声を未来に 藤井浩人市長コラム

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■出〝逢(あ)〟いの移り変わり
時代の変化に伴い、「出会い」は大きく変わってきました。かつては身近な場所や共通の知人を介しての出会いが一般的でしたが、現代ではインターネットを通じた出会いも急速に増えています。世界中の人々が瞬時に安価につながれるようになったため、恋愛に限らず、出会いの機会が無数に増え、新たな人や多様な文化、価値観に触れる機会は大きく広がりました。
一方で、リアルなコミュニケーションの重要性は現在も昔も変わりません。対面でのコミュニケーションには、表情や仕草、声のトーンなど、多くの要素が関与します。データ量に換算すると、文字によるメッセージと対面では雲泥の差があります。直接、向き合うことで得られる感覚には、大きな意味があるのだと思います。
また、出会いの機会が溢れる時代だからこそ、表面的な付き合いではなく、信頼関係や深い人間関係が大切になっているのではないでしょうか。インターネットを通じての出会いに違和感を持たれる世代も多いことでしょう。しかし、同時に、〝お見合い〟や〝許嫁〟の時代が信じられないという世代がいることも事実です。
〝マッチング〟の時代に生きる若者たちに私たちが伝えるべき、出会いの先にある大切なこととは何なのでしょうか。信頼、尊重、感謝、思いやり…。そんなことを想起できる、かけがえのない出会いが溢れる美濃加茂市でありたいと願います。